いや〜〜〜、本当に素晴らしい作品でしたね。ロジャー・エバートもその年のトップ10にこの映画を入れていた筈。やっぱり、ウスマン・センベーヌ好きだわーって思いました。彼の作品では外れが無いです。その中でも、この映画は惜しくも彼の遺作となってしまったからか、彼の作品の集大成って感じもしました。細かい映像がこれまたいい。あの赤と黒の「モーラーデ」を意味する紐。放し飼いになっているヤギさん。そのメスヤギがオスヤギの交尾から逃れる為に、紐を渡って避難する映像(で、なぜかオスヤギさんは諦める)とか、兄からムチを受け取った時の情けない男の顔が、最後には勇ましいとか、最後の若い2人が斜め45度位で決意表明するラストシーンとか...
フランス帰りの村長の息子が「背が高くてカッコいい」設定なのだけど、本当にそうなのが何となく嬉しい。「セイブ・ザ・ラストダンス」のショーン・パトリック・トーマスに似てる。でも、もっと背が高くて男前だけど。似てると言えば、主役のコレおばさんはアルフレ・ウッダードにそっくり。アメリカでリメイク出来るね。
女たらしで物売りの「傭兵さん」が、最後ああなるとは予想してなかったので意外な展開で興味深いです。
本当に良く出来た素晴らしい作品。この映画をなぜに作った意味とか、よく分かる。意味のある映画です。さすがウスマン・センベーヌの遺作。でも、もっともっと色んな作品も見てみたかった...と思うと、彼の死が残念で仕方ない。
この映画をまだ見てない...でも見てみたいという方、川崎近郊の方には朗報です。川崎の新百合丘の「KAWASAKI しんゆり映画祭」で10/6に公開される事が決定されてます。しかも前売りなら800円でお得!KAWASAKI しんゆり映画祭
感想はこちら。いつもより数倍長くなりましたが...
(もちろん5点満点:DVDにて鑑賞)