Watermelon Man / 日本未公開 (1970) 16本目
前にも見ているのですが、感想とか書き直したかったので再見。
メルヴィン・ヴァン・ピープルスのメジャー作品です。これがまたさすが!って感じで、オープニングとか非常にお洒落。黒人になった時に最初に映る体の部分とか、物凄くメルヴィンらしい洒落がきいていて好き。
でもまあ、見直すと良いことが沢山ありますね。前見た時には、脚本のハーマン・ローチャーの事など全然知らなかったし、マンタン・モアランドとかも良く分かってなかったし... 年取った分、知識も若干増えて面白さが増すのかも... 映画は中2で見始めて30才になってから楽しむものなのかも?嘘。偏見です。そのつど自分にあった楽しみ方が出来るのが映画だと思いますわ。
元々は主役にアラン・アーキンかジャック・レモンを考えていたらしい。ジャック・レモンが演じてもそれなりに面白かったかもしれないが、そこはやっぱりメルヴィンの意地で主役はゴットフリー・ケンブリッジに。逆にメルヴィンとジャック・レモンの映画は見てみたかった気もするが、やっぱり実際に出来たら傷つく人は多いかもしれない。少なくともメルヴィンは傷ついた筈。その前に彼は監督降りただろうし。でも、ゴットフリーが演じたお陰で2重の意味で変身した時の悲劇が上手く伝わった訳。ま、でもその主役決定までも、メルヴィンとスタジオ側は相当に衝突した訳で... エンディングもかなり揉めたらしく、その結果あの「Sweet Sweetback's Baad Asssss Song/スウィート・スウィートバック」が生まれる訳で... メルヴィンは未だにあのエンディングが嫌いだそうだけど、結果的には「スウィート...」の伏線になった感じが伺えるあのエンディング、私は好きですけどね。
そんなメルヴィンの男気感じる感想は、こちら。