いつか書こうと思っていた。今、過去ログみたら去年の9月30日から暖めていたネタ。それが、ポール・ムーニーとフランリン・アジャイーです。
上の「Coming to Stage」でも、審査員として活躍したのがポール・ムーニー。若いチャレンジャーがジェホバの証人のネタをした時、チャレンジャーが「チャーチ(教会)」と言ったのだが、ジェホバの証人は「チャーチ」と呼ばずに別の呼び名があるそう。(何と言うか忘れたが、ムーニーはさらりと言っていた)ムーニーは「ちゃんと調べる事も大切」と言っていた。最近の若い子は、ちょっと面白ければスタンダップコメディアンになれると思いがち。
ポール・ムーニーは80年代にエディ・マーフィ、キーネン・アイボリー・ウェイアンズ、ロバート・タウンゼント、アーセニオ・ホール等と共に「ブラック・ラッツパック」と呼ばれていた時代がある程。けれど、他の4人と違って、映画にはあまり出ず、ステージや、他のコメディアンのためにネタを書いたりしていたので、目だった活躍はしてなかった。所が最近になって、若手コメディアンのデイブ・シャペルの「Chappelle's Show」に出た事で露出が増えた。
ポール・ムーニーの魅力は何と言ってもアフロセントリックというか、黒人至上主義で、エッジなネタ。
ブラックコメディアンでエッジと言えば、「ブラックコメディ界の神」リチャード・プライヤーとレッド・フォックス。その2人共のネタや脚本を書いていたのが、このポール・ムーニーだ。ちなみにエッジなブラックコメディスケッチショーの「In Living Color」にも脚本家として名前を連ねている。その中でも一番人気だったデーモン・ウェイアンズの「Homey the Clown」はムーニーが生み出したキャラクター。
最近になって、みんな「Chappelle's Show」で彼を知り「レジェンドだ」と言われるようなった。
一方、フランクリン・アジャイー*1は、同じく「In Living Color」で脚本を担当していた。映画にも「カー・ウォッシュ」等の有名な作品で、目立つ役で登場している。が、未だにあまり認められていない。この前の「BET Comedy Award」では、ポール・ムーニーが「レジェンド」として紹介されたのに、フランクリン・アジャイーは「Viewers' Choice Platinum Mic Award」という賞でのノミネート。周りがみんな若いノミネート者ばかりなので、ちょっとその扱いに悲しくなった。もうちょっと尊敬されてもいい人なのに。アジャイーも、ムーニーみたいにちょっとしたきっかけで、またみんなの視線が集まる事を願う。