フォレスト・ウィッテカーが監督した「First Daughter」が、9月24日から全米で公開される。
カテゴリーを「ブラックムービー」にした、わざと。私もだけど、簡単に「ブラックムービー」という言葉を使っている。でも、その定義が難しい。
①.ある人は、黒人が主役で出ている映画が「ブラックムービー」だと言うならば、この「First Daughter」は、ブラックムービーじゃない。
②.また違う人は黒人が監督をしている映画が「ブラックムービー」だと言うならば、この映画は「ブラックムービー」になる。
③.もっと他の人は、黒人が主役で黒人が監督している映画が「ブラックムービー」だとしたら、この映画はやっぱり「ブラックムービー」にはならない。このパターンの「ブラックムービー」なら、「フォクシー・ブラウン」や「カラーパープル」のような映画は、「ブラックムービー」にはならない。
70年代〜現在まで、この一番最後の③のパターンが多かったのが「ブラックムービー」。所が今は、今回の「First Daughter」みたいなパターンが増えているのだ。
④.監督は黒人だけれど、映画のテーマが全然「ブラックムービー」(本当は、ブラックエクスペリエンスと言った方がいいだろう)じゃない映画。
ちょうど今日また、たまたま見たのだけど、「学園天国/Whatever it Takes」もこのパターンなのだ。もちろん、最近公開された「キングアーサー/King Arthur」も。③がありえるならば、今回みたいなパターンが増えて当たり前だと思う。前にも書いたけど、監督が誰であろうと、素晴らしい「ブラックムービー」だって、過去には沢山存在する。それと同じように、これから新しい④パターンの素晴らしい「ブラックムービー」が存在してくるだろう。「学園天国/Whatever It Takes」とか、面白かったし...(同じ監督の作品で、①と②パターンになる「トリップ/Trippin'」も最高なのだ。)