毎年25作品がアメリカ議会図書館に永久保存される映画が選ばれるが、今年もその25作品が発表となった。
今年は、「The Spook Who Sat by the Door / ブラック・ミッション/反逆のエージェント (1973)」と「Uncle Tom's Cabin / 日本未公開 (1914)」が選ばれた。
「ブラック・ミッション/反逆のエージェント」は、俳優としても活躍したIvan Dixon / アイヴァン・ディクソンが監督した作品。当時としてはまだ珍しかった黒人脚本家・作家のサム・グリーンリーが原作と脚本を手がけている。それについて詳しくは、以前のブログエントリーを併せて読んでください!音楽はハービー・ハンコックだよ。
そして「Uncle Tom's Cabin」はご存知の通り、南北戦争にまで発展したと言われている本が原作の映画化。今回登録簿入りした1914年以前にも、映画化はされているが、それまで主役のトム役を演じていたのが、黒塗りした白人俳優だった。この映画で黒人俳優としてトムを演じたサム・ルーカスは、ミンストレル出身で、この映画を撮影中に体調を崩し他界している。
‘A Christmas Story’, ‘Breakfast At Tiffany’s', ‘Slacker’ Make National Film Registry
大好きなアイヴァン・ディクソンの作品、しかもこの作品が選ばれたのが嬉しい!!しかし、ディクソンは凄い!俳優としても主演だった「Nothing But a Man / 日本未公開 (1964)」が既に1993年に登録簿入り。俳優として監督として別々の作品で登録簿しているのは、アイヴァン・ディクソンだけじゃないかな?調べてないから確定出来ないけど。凄い事よ。さすが私がその才能に惚れた人。アイヴァン・ディクソンは、黒澤明の映画で三船敏郎を見て俳優になろうと決心したんだよっていうのを、私が書いたファンレターに生前にそう律儀に答えてくれた人。人間としても素敵。天国に向かって叫びますよ、「おめでとうございます!!!」。