今年100周年を迎えたNAACP(全米有色人種地位向上協会)がそのお祝いとして、100本の映画をブロックバスターと共にお祝いする。そのラインアップを見ると、NAACPの名前にも入っているPeople of Color(有色)という事で、我々の日本からも日本作品「七人の侍」や「羅生門」等の黒澤明作品から「シャル・ウィ・ダンス?」やビートたけしの「Brother / Brother (2001)」等の沢山選ばれている。でも中心は黒人映画。1914年の「Uncle Tom's Cabin」から2008年のタイラー・ペリーの「The Family That Preys / 日本未公開 (2008)」までをみんなで点数をつけてトップ100作品を決めるという企画もの。NAACPは今年で100年ですが黒人映画はまだ100年ではありません。この企画の1番古い作品である1914年の「Uncle Tom's Cabin」はサム・ルーカスという黒人俳優がトムおじさんを演じている作品。黒人による黒人の為の映画という意味での黒人映画だったら1912年のウィリアム・フォスターの「The Railroad Porter / 日本未公開 (1912)」が最初となるが、フィルムは残ってないみたいなので、この企画のリストには含まれていない。でも招かれたパネラーはそうそうたるメンバー。みなさんご存知のスパイク・リーをはじめ、ブラックムービー関連の著者や学者が名を連ねています。私が大好きなドナルド・ボーグル、マンシア・ディアワラ、エド・ゲレロ、トーマス・クリップス等や、「House Party / ハウス・パーティ (1990)」のウェリントン・ハドリン、タイラー・ペリーの作品の共同プロデューサーであるルーベン・キャノン、サナー・レイサンのパパでラッセル・シモンズと仕事をしているスタン・レイサン、第一線のキャスティングディレクターのロビ・リード、最近は監督に進出したジャーナリストのネルソン・ジョージなど...それはそれはブラックムービー好きにはタマラナイ名前ばかりです。
全部点数をつけるのは結構面倒ですけど、中々楽しいです。試してみて!年代毎のフラッシュも見ものです。90年代にはMCハマーが出てきてました。あまりの良い表情でちょっと笑ってしまいます。