Cast >> Pape Sidy Niang (Z) ...
Director >> Robinson Devor
Writer >> Robinson Devor, Charles Mudede
Producer >> Jeffrey Brown, Alexis Ferris, Barnaby Dorfman
Genre >> Crime
Country >> USA
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 5 Music >> 4
Z's beat
シアトルで自転車で警官をやっているZ(Pape Sidy Niang)は、セネガルからの移民だった。日々の警察としての仕事をしているが、自身も彼女レイチェルがZをおいて、昔の彼氏ジェフとキャンプに出かけて帰ってこない事に悩んでいた。しかも電話も掛けてこない。心配しながら、シアトルの町を駆け抜けるZ。シアトルにはZには理解出来ない、奇妙な事件が沢山起きていた...
ここで描かれている犯罪や事件は実際にシアトルで起きた事だそうだ。気持ち悪い映像も多い。そして元々はジンバブエ出身のライターであるチャールズ・ムーダッドダイがシアトルのThe Strangerという新聞の警察番記者(Police Beat)として、コラムを書いていたのが元。主人公のZは英語の台詞を話し、ナレーションではセネガルのウォロフ語を話している。そのウォロフ語のナレーションが実に詩的。そしてシアトルの持つイメージそのままに映像が実に陰気で暗いのが、逆に映像をこれまた詩的で美しくしている。
Zは移民として、病んだアメリカ人の事故処理をし、それを疑問に思いながらも、自分もアメリカ人的に病んでいく。ダウンビートにした事で、詩的な魅力のある作品。
(9/28/12:DVDにて鑑賞)