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ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

ロバート・ギヨーム

70年代の大ヒットTVシリーズBenson / ミスター・ベンソン (1979-1986)』の主役ベンソン役や、映画『ライオン・キング』のラフィキ役などでお馴染みのベテラン俳優ロバート・ギヨームが10/24に自宅で他界した。前立腺がんの闘病中だった。享年89歳。

アメリカの黒人にとってロバート・ギヨームと言ったら、やっぱり『ミスター・ベンソン』のベンソン。大手ABC局でシーズン7まで続いた人気シリーズで、執事のベンソンを演じていた。そもそも『SOAP ソープ』というシリーズからのスピンオフなので、ベンソンという役を『SOAP ソープ』の1977年から、『ミスター・ベンソン』が終わる1989年まで演じていた事になる。ブラックスプロイテーションの全盛期だった1970年代だけれど、テレビ業界ではまだまだ黒人が主役という壁は高く、皆無ではなかったが、ごくごく僅かな人たちにしか与えられないものだった。ギヨームはその中でABC局という大手から主役に選ばれたのだ。しかも黒人では受賞が難しいと言われていたエミー賞に1979年に『SOAP ソープ』での助演男優賞を受賞し、1985年には『ミスター・ベンソン』で主演男優賞を受賞している。1985年に念願の受賞を果たすまで、1980年、1981-1984年と主演男優賞にノミネートされている。これは異例中の異例なのだ。

ギヨームは『ミスター・ベンソン』の役にたどり着く前は、ブロードウェイなどの舞台で1960年代から活躍している。ミズーリ州セントルイスに生まれ育ち、地元のセントルイス大と同じくセントルイスにあるワシントン大学に学ぶも途中でアメリカ陸軍に従事。その後にオハイオ州クリーブランドに古くからあり歴史ある黒人劇団カラマウ・ハウスに入る(『スーパーフライ』のロン・オニールもこの劇団出身)。この劇団では、ラングストン・ヒューズの劇やミュージカルをやり、その後にブロードウェイに進出している。オシー・デイビスの戯曲『Purlie Victorious』をコメディ・ミュージカル化した『Purlie』のリバイバルの際に主役のパーリー役を演じている。

カラマウ・ハウスでの仲間ロン・オニール最大のヒット『スーパーフライ』の続編『Super Fly T.N.T. / 日本未公開 (1973)』に出演。そして1977年『SOAP ソープ』にてベンソン役を獲得し、2年後の1979年から『ミスター・ベンソン』が開始。1985年には南北戦争を描いたTV映画のミニシリーズの大作『North and South / 南北戦争物語 愛と自由への大地』にてフレデリック・ダグラス役を演じている。そして1994年の『ライオン・キング』ではラフィキ役の声を担当している。そんな事もあり、彼の人気は偏らずに老若男女、そして人種も超えていた。

私は、『The Meteor Man / スーパーヒーロー・メテオマン (1993)』や『Lean on Me / ワイルド・チェンジ (1989)』でのギヨームが忘れられない。『メテオマン』では、メテオマンの父役。ちょっと悪ノリするけれど、最後締める所は締めるお父さん。『ワイルド・チェンジ』では、モーガン・フリーマン演じる”クレイジー”な校長ジョー・”クレイジー”・クラークを校長にと推薦する偉い人役。

沢山の作品で素敵な役を見せてくれてありがとうございました。そして私なんかにサイン写真をありがとうございました。大事にしております。

Robert Guillaumeの日本語表記がロバート・ギロームになっている所が多いけれど、ロバート・ギヨームです。

安らかに。
Robert Guillaume (ロバート・ギヨーム)
Robert Guillaume Dead: 'Benson' Actor Was 89 | Hollywood Reporter