SLJ叔父貴がヨーロッパで歌いMFin'暴れるよ『ヒットマンズ・ボディガード』
サミュエル・L・ジャクソンとライアン・レイノルズのアクション映画。アメリカではちゃんと劇場公開になったが、日本ではアメリカ公開後すぐにNetflixで配信解禁になったらしい。アメリカでは配信&DVDのみでも日本では単館かもしれないけれど劇場公開という逆のパターンは多々あるけれど、日本での配信開始があんまり間髪入れずに始まるなんて珍しいよね。しかも配信でというのが、なんとなく私には意外なんですよね。どんどんこういう風になっていくのかな?という訳で、サミュエル・ジャクソンの叔父貴がライアン・レイノルズとヨーロッパで大暴れしているこのアクション映画を...
マイケル(ライアン・レイノルズ)は、トリプルA警備という要人を警備する一流会社のプロのボディガードだった。日本の武器商人を警備中にその日本人が殺されてしまい、2年後の今はしがない警護をしていた。一方で、キンケイド(サミュエル・L・ジャクソン)はインターポールと取引をしていた。キンケイドがデュコビッチに対して証言したら、キンケイドの妻ソニア(サルマ・ハエック)が釈放されるという。デュコビッチはベラルーシの独裁者で、国でやりたい放題で国際司法裁判所で裁判中だったのだ。インターポールはキンケイドを護送するが、極秘護送なのになぜか情報が漏れ、彼らは襲われた。何とか生き延びたのがキンケイドとインターポールのエージェントのアメリア(エロディ・ユン)だった。誰も頼れないアメリアは、元恋人マイケルに電話を掛け助けを求める。キンケイドを見たマイケルはビックリする。2人はボディガードと殺し屋というライバルだったのだ...
アクションにはよくある凸凹コンビ。水と油。犬猿の仲。だからこそコメディになるという、アクション映画の定番中の定番。ボディガードと殺し屋というだけでなく、几帳面で慎重派(レイノルズ)とおおざっぱで考えるよりも行動するタイプ(ジャクソン)という徹底的な違いもある。ジャクソンがブルースを歌えば、レイノルズはエイス・オブ・ベイス歌う。徹底しているのでその違いが面白かった。
でもやっぱりこの映画で一番大事なのはアクション。正直書くと、最初の頃のセーフハウスでの2人の取っ組み合いのサミュエル・L・ジャクソンの手の動きは「遅っ!」と思った。ドニー・イェンやウェズリー・スナイプスとかならあり得ない遅さ。まあでもアクションのプロじゃないので、その変は愛嬌。だけど、他のアクションシーンはとにかく派手で面白かった。終盤のボートのシーンは面白い。アクションの演出が良くて、英語だとオーケストラの動詞orchestrateを使いたくなる統一感というか連帯感のあるアクションシークエンスが良かったっす。
後、音楽の使い方が上手かった。ライオネル・リッチーの「Hello」は、見事に歌詞とシンクロしていて最高で笑った。あと、フォリナーの「アイ・ウォナ・ノウ」とかも笑ったし、上にも書いたレイノルズのエイス・オブ・ベイスも声高くて笑った!「Dancing in the Moonlight」も良かったねー。と、今年は『ベイビー・ドライバー』といい、アクション映画と音楽のコラボが最高です!
そして『アウトレイジ』観た後は、普段絶対に言わない「バカヤロー」「コノヤロー」言いたくなるように、サミュエル・L・ジャクソン叔父貴観た後は、やっぱり普段絶対に使わない「マザー・ファッカー」を言いたくなってしまいます。サミュエル・L・ジャクソンの十八番MFは飽き知らず。むしろ、潔く物語に組み入れてしまったのもマザー・ファッキン良い!