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やらないと始まらない!『Queen of Katwe』

人生ってやっぱり出会いとほんの少しの勇気、そして最大の努力なんだなーと思ってしまいますね。特にこの映画を観た後では。ウガンダの首都カンパラにある「カトウェ」と呼ばれるスラム街に住んでいる少女フィオナが、この映画の主役。お父さんを早くに亡くし、お母さん1人(ルピタ・ニョンゴ)で4人の子供を育てているので極貧生活。上2人が女の子で、フィオナは次女で10歳。路上販売で、母を助けている。学校は行っていない。お姉ちゃんは、セオというバイクに乗った怪しい男と駆け落ち。フィオナのすぐ下の弟ブライアンがサッカーを見ていて、コーチ(デビット・オイェロウォ)に「やってみる?」と話しかけられる。しかしブライアンは「サッカーとかやって怪我しちゃったら、病院行くお金ないから無理」と断る。コーチは「なら、チェスは?」と、自分のチェスクラブに誘う。お粥も貰えるので、ブライアンは通う。フィオナはこっそりブライアンをつけて、そのクラブの事を知り...

と、フィオナとチェスとコーチと出会うのです。この出会いが無かったら、恐らくフィオナはカトウェで一生暮らす事になっていたかもしれない。新しいチェスというものに出会い、夢中になるフィオナ。徐々に才能を開花していき、コーチのクラブ内でトップになる。自分もかなり努力していくんですよね。そして何より楽しい。勝つ事の楽しさも覚えていく。でも...と、そう簡単にはいかない部分や家族の話、そしてフィオナ自身の弱さなども出てくる。でもそんなフィオナを励まし見守るのがコーチ。どこまで良い人なの!!!と、現実と虚構の世界が分からなくなり、演じていたデビット・オイェロウォに惚れそうになる位。そのコーチのサイドストーリーもありつつ...結局やっぱりフィオナの根性がぁあああ!!となる。やっぱりこれはディズニー映画だなと。でもディズニーらしく、脇を固めるキャラクターたちも濃くて明るく好感度が高い!フィオナの姉弟やクラブの仲間連中が、可愛くて明るくて無邪気。ケチャップの話とか最高でしたよ。でも洋服屋さんとお母さんの話の所は、居るか?とちょっと思ってしまいましたね。

監督は私の大好きなデンゼル・ワシントン作品の一つ『Mississippi Masala / ミシシッピー・マサラ (1991)』のミーラー・ナーイル。彼女らしい目を見張るほど美しい色彩が、ルピタ・ニョンゴの衣装に現れてました。

これね、最後が良い。演じた役者の後ろにご本人様登場ーパターンです。数奇な物語だけど、実際にやっぱりあったんだなーって思える時間。コーチはオイェロウォだから絶対に魅了5倍増し!位に思っていたんですが、コーチ本人割と2枚目!あれ?ひょっとしてオイェロウォより...ナンツテー。ブライアンとかリチャードとかベンジャミン君とか、「あらー、立派になられて!」と思ってしまいますよ。

まあね、人生悲観的になりがちな日々はあると思います。でもこれ観ると、フィオナよりは絶対に恵まれた環境で育っているのに、自分はやる前から「無理じゃん」とか「向いてない」なんて思ってしまっている事を痛感する。やってみないと、人生始まらない!

Queen of Katwe / 奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトウェ (2016)(4.5点:1535本目)