The Last Letter / 日本未公開 (2013) 1289本目
オマリ・ハードウィック、今年は本当にいい!Starzという別途有料チャンネルなので見てないけど、50セントがプロデュースの主演ドラマ『Power』もかなり好評!私が彼を気になりだしたのは、『Linewatch / バトル・ライン (2008)』でしたわ。主演のキューバ・グッティング・ジュニアを追い詰める悪役。ほらね、ちゃんと良かったって書いているでしょー。私が期待しているエヴァ・デュヴァルネイの『I Will Follow / 日本未公開 (2011)』辺りからゾッコン。デュヴァルネイとのコンビ作はいいよ、本当に。『Middle of Nowhere / 日本未公開 (2012)』とかも最高だしね!ラストとか最高に美しい。彼はデュヴァルネイの男ミューズなんかな。でも『Middle of Nowhere』でオマリを手放し開放しちゃったからねー。そしてデビット・オイェロウォという新たな男ミューズを手に入れて、次回作はオイェロウォが主演の『Selma / グローリー/明日への行進 (2014)』かー。そうかもねー。繋がる!という事で、この作品にはデュヴァルネイは関係ないけど、オマリ・ハードウィック主演のインディ系の大人のサスペンス。
傍から見ても完璧なマイケル(オマリ・ハードウィック)とキャサリン(シャロン・リール)が、結婚した。マイケルはしっかりとした仕事を持ち順調で、キャサリンはそんなマイケルを専業主婦として支えた。しかしマイケルの母(リン・ホイットフィールド)だけが、結婚には反対だった。キャサリンの事を良く知らないと。順調だった結婚生活、しかし1人の訪問者がキャサリンを崩していく。20年前の火事について、保険会社がまた調査を開始したのだった。キャサリンは里親の下で育った女の子で、その里親の家が燃え、里親が亡くなったのだった。キャサリンは、同じ里親で育った本物の兄弟のようなジョージ(ゲイリー・ドゥーダン)とクラウディア(ロクシ)が居た。ジョージとマイケルは知り合いで、マイケルが大学時代にジョージはお金の面で助けてあげた事もある間柄だったのだ。調査員が来て火事について聞かれてから以降、キャサリンは精神面を崩し始め、昔の睡眠障害がまた出始める。そんな中、キャサリンは妊娠して出産。キャサリンは平常心を失っていき、マイケルの仕事にも支障が出てくるようになり...
酷いよー。物語がとか映画がとかじゃなく、このキャサリンがね。何ていうんでしょう、触れる物を不幸にしていく悪女。でも本人自覚なくて、被害者的に思ってるからね。まあ被害者である事は確かなんだけどね。でも加害者でもあるから、同情は出来ないよね。そしてこのラストね。『昼顔』的にスッキリしない!いやあれ以上にスッキリしない!しかも最低な罪を犯しているのに、お咎めないからねー。「ええー!それは無いでしょう!」っていう観客を裏切る展開ね。男達だけが被害者だからねー。まあ、ゲイリー・ドゥーダンの役は自業自得だからいいんだけど、オマリ・ハードウィックのマイケルは不幸過ぎる... のぉ... (ノω・、) ウゥ・・・ 浮気もしないし、カッコいいし、超セクシーでお腹は彫刻みたいだし、腕ムキムキだし、しかも仕事出来るのに... 最後は精神飛んじゃった妻の勝手な妄想で... 映画史上、最も...かは分からないけど、それに近い感じの可哀想で悲惨な男性だと思いましたわ!
もう1人の男、ゲイリー・ドゥーダンが演じたジョージも、キャサリンの事を女として愛していたんだろうなーと強く感じる。まあ色々とスキャンダルが多かったゲイリー・ドゥーダンだけど、この映画での枯れた感じと、でもやっぱりまだまだセクシーな所が、このジョージって男を切なくしているのよね。ハマリ役。今までで一番いいと思った。
冒頭で教会で結婚式して、その後会場でシャンパン飲んでいるんだけど、あり得ないよね。教会でお酒はないかと。あれどう見ても教会のホールぽい。と、そんな所まで突っ込める程になりました。でもこの手の映画にしては、観客を物語に引き込ませるのが中々上手い面白い作品でした。オマリ・ハードウィック、マジでいいわー。
(3.75点/5点満点中:10/9/14:DVDにて鑑賞)