セス・ローゲンが手掛けた「大人の」アニメーション。まあ普通の映画ファンなら、セス・ローゲンが手掛けたと聞いただけで、子供はご法度だと認識できるであろう。エロいのはもちろん、マリファナネタが絡んでくる。ローゲンは中2心を抱えながら、親のお金で大学にノホホンと通っている大学生タイプのコメディだ。しかもいつも同じ仲間で群れたいタイプ。そんな部分を良い感じに出してきたのが『This Is The End / ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 (2013)』だった。今回も仲間たちと楽しく群れている。そしてエロにマリファナにいつものセス・ローゲンを全開させている。主人公ソーセージのフランク(セス・ローゲン)は、もちろん男性のアレの擬人化(というか食品化?)。主人公が愛するホットドッグのパンのブレンダ(クリステン・ウィグ)は、もちろん女性のアレの擬人化。ちなみにホットドッグのパンは「Buns」とも呼ばれ、グラマーなお尻の隠語でもある。という小ネタも色々交えながら、開店したスーパーで食べ物や日用雑貨たちが生命があり声を発していたら...(∩´∀`)∩という物語。意外と切なく、彼らはスーパーで売られる事が一番の幸せだと思っていて、その先食べられてしまう事を知らない...(´・ω・`)。しかもディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」かよ!的なとてもハッピーな歌声があったり...と、余計に切ない。フランクとブレンダの敵となるのが、Douche。所謂家庭用のビデですね。そしてDoucheには、どうしようもなくムカつく奴という意味もあります。まあ名前の通りに本当にムカつく奴なんですわ。という訳で、色々とキャラクター設定も上手いんですよね。マイケル・セラは母性本能をくすぐるキャラ。クレイグ・ロビンソンが声を担当したのが、ミスター・グリッツ。グリッツはトウモロコシのおかゆみたいな感じ。南部などで愛され、所謂ソウルフードの一つとされている。それが簡単に出来るようになっているのが、ミスター・グリッツ。なぜかミスター・グリッツは、クラッカーを目の敵にしているwww 黒人が憎悪を込めて白人を呼ぶときに使うのがクラッカーね。という訳で、この映画はそういう言葉が分かっていないと難しい所もあるので、日本で上映するとなったら訳者が大変だなーと。もう本当にキャラクターの一つ一つが良いです。ガムとか出落ちかよ!と思ったけれど、ちゃんと後々生きてくる上手さ。
曲も良くてね。あの人がアレでアレを熱唱する(凍っていたけどね)。ネタバレになるから書かないけど、サントラリスト見ると感の良い人は気づくはず。この曲もそうなんですが、この映画やっぱりオーバー35向けなんですよね。アメリカ人でも。「大人」が本当に笑える作品。ただラストは最低ー!!(褒めているつもり)アホですよ、アホ!大人もこういうので大笑いしたい時あるじゃないですか!
(4.25点/5点満点中)
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