うちのかなり間抜けな芝刈り屋のせいで、テレビ・電話・インターネットの全ての回線が芝と共に刈られてしまい、情報遮断されやっと復帰した今日の昼に信じられない事がまた起きた。久々の情報垂れ流し(CNNをつけていたら)させていたら、ウルフ・ブリッツァーが「プリンスが死にました。広報から確認もとれました」と言っている。おいおい、エイプリルフールから20日も経ってるよ!って思っていたら、そういえば私自身がつい先日にプリンスが倒れてプライベートジェットが緊急着陸でERに行ったってツイートしたなーと思い出した。ら...そのテレビ画面を眺めながら、涙がつらーと出てきて、いつの間にか嗚咽していた。有名人が亡くなっても辛い事はあったけれど、涙が出るのは流石に余りない。しかも嗚咽なんて。
ソウルミュージックを好きになった10代の頃、私はプリンスの良さが分からなかった。地元の神奈川テレビの老舗番組「billboard TOP40」司会者の真理さんが、当時物凄くプリンス好きで新曲のミュージックビデオが入った時には、興奮しながら流していたけれど、私にはその時は分からなかった。プリンスの良さを知るのには子供過ぎたのだ。何しろ先をいっていたのだ、プリンスは。
でも20代に入った頃に事態は豹変した。いつ・どこで・どのように...かは分からないけれど、プリンスが好きになっていた。会社の先輩が物凄くプリンスのファンで彼の影響もある。プリンスの魅力を叩きこまれた。あと女子は彼氏の好きな音楽に影響されると言われる。日本人の彼氏はそうではなかったけれど、そういえば黒人の彼氏はみんな(と言っても2人ですけど)プリンス好きだったなと。ブートレグを買ったりするような熱狂的なファンじゃないけれど、あの10代の頃に分からなかった「billboard TOP40」の真理さんの興奮していたあの時の気持ちは理解できるようになった。その時自分も随分と大人になったんだなって思った。
そして30代に入って結婚して子供も出来てやっとのんびりできる頃に観た、2007年のNFLスーパーボウルのハーフタイムショーでのあのパフォーマンス。毎回ハーフタイムが行われる度に言っている・書いているけれど、あれは歴代ナンバーワンのパフォーマンス。異論は絶対に認めない!雨の中演奏した「パープル・レイン」。あれは本当に美しくて、あんな完璧なシチュエーションで歌われた美しい曲は後にも先にもあれ1度だけだったと思う程だ。
美しくて素敵な曲や映画を本当にありがとうございました。こんなに早くにお別れを言う事になるなんて思わなかった。前にもプリンスの映画の感想で書いたけれど、貴方を好きになれた事で楽しみが何倍にも増えていた。
私はプリンスで大人になった事を実感できたのだ。
下記はプリンスが遺してくれた映画。
『Purple Rain / プリンス/パープル・レイン (1984)』
『Under the Cherry Moon / プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン (1986)』
『Graffiti Bridge / プリンス/グラフィティ・ブリッジ (1990)』
『Sign o' the Times』はコンサート映画の為、入れておりません。ごめんなさい。
私のホームページもプリンス追悼でトップページを変更しております。
Wrecka Stow!