Graffiti Bridge / プリンス/グラフィティ・ブリッジ (1990) 1422本目
誰だぁああ?プリンスの映画を普通に酷評する奴は!!プリンスの魅力をまるで分っていない!人生つまらないだろうね、そういう人。という私も若い頃はプリンスの魅力は分からなかった。大人になってやっと分かったのよ、プリンスの魅力。この映画はアンオフィシャルな『Purple Rain / プリンス/パープル・レイン (1984)』の続編。昔、プリンス好きにビデオで借りて見た。ので、もう一度じっくりと鑑賞。
キッド(プリンス)が小鳥のさえずりと共に起床。と共におねえーちゃん無視していきなり曲作り。「ピロートークもなしかよ!ミュージシャンってみんな同じ!」と、おねーちゃんはグルーピー発言と共に去って行った。キッドは自分のクラブ「グラム・スラム」の地下に住み、クラブの経営とクラブでのパフォーマンスで生活していた。しかし、ライバル店を経営しているモリス(モリス・デイ)が手下のザ・タイム(ザ・タイム)の面々を使い、爆発を仕掛けたりと嫌がらせをしてくる。モリスは別のジョージ(ジョージ・クリントン)が経営するPファンク専門店にもちょっかいを出していた。近くの全てのクラブを自分の手中に収めるのが目的だった。それと同時に、グラム・スラムには天使ような美女オーラ(イングリッド・シャヴェイズ)が出現するようになる。キッドはオーラの美しさに虜となるが、そのオーラにもモリスがちょっかいを出している。ムカついたキッドは、モリスにグラム・スリム経営権を掛けて、パフォーマンスの勝負を申し出るが...
プリンスの凄さって、やっぱりあの独創性。みんなが真似しようとしているけど、絶対に出来ないあの感じ。セリフも「その曲がり角すぐ...」っていうのも、一般人の私には理解するのが難しい。しかし傷ついた心(パープル)と切ない雨を融合させた「パープル・レイン」という曲を作った独特なプリンスがそれを言うと、なんだか凄い意味があったりするような気がするし、そうじゃなくても言葉遊びが上手いプリンスなので、彼の言葉には何かあるのだ。そしてとんでもない世界観がプリンスにはある。今回はそれが『バットマン』(もちろんプリンスがサントラやった方の)みたいな世界観だった。あのセット好き。プリンスに合っている。
そしてあのセクシーさ。髭も胸毛も濃いし、背も低いんだけど、あのセクシーさは誰も出せないよね。今回もパツンパツンの片方だけ肩に掛けるタイプのスパッツみたいのを穿いている時に分かりました。プリンスは下着を穿いてないよね。なのに滅茶苦茶踊るからー!きゃー!
まあプリンスの何が最高かって、やっぱりあの才能ですよね!最後の最後結局、それ!映画よりも正直サントラの方が有名。というか、映画のサントラだという事を知らない人までいるであろう傑作。プリンスだけでなく、ザ・タイムはもちろんの事、ジョージ・クリントン御大やメイヴィス・ステイプルズという超ベテランから、テヴィン・キャンベルなんていう(可愛かった)若手まで。そして映画でいつもプリンスのライバルになるのが、ザ・タイムのモリス・デイ。このヴィランはやはり全てのものを手に入れようとしている最高のヴィラン。分かりやすい展開に、バットマンみたいなセット。たまらない。
それにしても日本の横浜は幸せであった。このプリンスの世界観がそのままそっくり横浜にあったのだから!映画と同じ「グラム・スラム」が横浜にかつてあった。しかもプリンスが演奏までしている。
プリンスが好きってだけで、随分と楽しい思いをしていると思うんだ、私。
(3.75点/5点満点中:Unknown、11/1/15:DVDにて鑑賞)