Big Game / ビッグゲーム 大統領と少年ハンター (2015) 1420本目
サミュエル・L・ジャクソン叔父貴が、なぜかフィンランドへ!しかも大統領。誰だよ、投票したの!モーガン・フリーマンと間違えたのか?という感じではあるが、とにかく面白い映画ではあった。色んな事があり得ない。そんなあり得なさ加減が非常に上手くて面白い。アメリカじゃあ絶対に作れなかっただろうねという部分も面白い。だからとにかく面白い映画であった。
オスカリ少年(オンニ・トンミラ)はフィンランドの自然が残る村で13歳となった。そこでは伝統的に13歳になったら、一人で森に籠って狩りをするのがお決まり。オスカリの父は伝説的な狩人。村の小屋には歴代のその伝統で取った獲物と共に撮った写真が飾られており、父も一番目立つ所に飾られていた。しかしオスカリは弓すら上手く引けない。しかし森の中に一人で進んだ。一方で、アメリカ大統領(サミュエル・L・ジャクソン)がエアフォースワンに乗って、フィンランドへ向かっていた。しかしテロリストにエアフォースワンが撃ち落とされる。も、危機一髪の所でポッドで一人脱出した。しかしシークレットサービスの誰も助けに来ない。オスカリ少年は飛行機が墜落した現場に向かい、そして大統領が乗ったポッドを見つけるが、テロリストも大統領の行方を追っていた...
と、上手い具合に話が進んでいきます。まず最初にいくらフィンランドが雄大であったとしても、最初にFN-6とやらを発射した時点で、さすがにフィンランド政府も気づくでしょー!!とは思った。だってエアフォースワンを撃ち抜くすごい奴なんでしょ?
優秀な父を持つ息子の重圧。周りからの期待。そして父から信用されていない事を知る辛さ。でも違う分野かもしれないけれど、いつか子供は成長し父を超える。誰でも人は得意分野があるのだ。少年はそれを見つける。自信に繋がる。っていう所は如何にも子供向けな内容ではあるが、そこが面白かった。
しかもサミュエル・L・ジャクソン叔父貴がなんだか頼りない。腕っぷしも弱々しい。やられっぱなし。なんていうのをサム・Lの叔父貴で想像もしていなかったので、そんな所もたまらなく面白かった。糸電話とか冷蔵庫とかパンツ濡らすとか...あのサム・Lの叔父貴が??という驚きの連続。アメリカではやらせないだろう面白さがある。やってくれたんだ!叔父貴!!!
そして、アメリカ映画だと絶対にオスカリ少年は美少年だった筈である。びっくりするくらいに山田花子にそっくりなオスカリ少年。でも終盤には勇敢で不思議と美少年に...はさすがに見えないけれど、カッコよく見える!サミュ・Lの叔父貴に「あんたは後ろに乗りな!」と言う所とか最高。で、後ろに乗って毛布を被ったサミュ・Lの叔父貴がE.T.にしか見えなかった件...
(3.75点/5点満点中:10/23/15:DVDにて鑑賞)