私が好きな映画における3大バカの1人チャニング・テイタム(他2人はジェームス・フランコとマーク・ウォールバーグ)。この人のバカっぷりは愛おしい。バカな所を包み隠さない所が好き。有名になると、バカを隠そうとする人たちいるじゃないですか!ああいうのは嫌い。チャニングはストリッパーだった過去も隠さない所に好感を持ちますよね。普通なら隠すだろうに。という事で、その私の好きなバカであるチャニング・テイタムの半自伝的な映画『マジック・マイク』の続編『マジック・マイク XXL』を!今回は、ウィル・スミスの嫁ジェイダ・ピンケット=スミスやドナルド・グローバーにトゥイッチまで出演!
フロリダのタンパで夢叶って自分の家具屋を営んでいるマイク・レーン(チャニング・テイタム)。そこそこ順調ではあるが、従業員一人の保険を払えず四苦八苦している。そんな中、昔のストリップ時代の仲間ターザン(ケビン・ナッシュ)から電話が掛かってきた。ダラスについて信じられない事を聞いた。聞いた場所に向かうマイクだが、そこで見たのはまさかの状況だった...
ぷふふ。益々バカに拍車が掛かっていた!って位、バカ!!大バカ!でもやっぱり愛おしいバカなんだな。今回はみんな愛おしいバカ。みんなで「メール・エンターテイナ〜〜〜!(男性エンターテイナー)」って掛け声掛ける所が大好き。だけど、彼らはマジだし、実際は誇りに思っているのが分かる。今回は他のストリッパーも丁寧に描かれていて、個性が出ていた。終盤のチャニングとトゥイッチのパフォーマンスは圧巻!どんだけ練習したんだ!っていう感じ。しかし黒人男性ストリップを描いた『Chocolate City / チョコレート・シティ (2015)』のようにアクロバティックになってましたね。私は見にすら行けないと思いましたよ。体硬いので。
が、しかし... 前作は、その男性ストリップの裏が垣間見られる面白い作品だった。なんていうか、薄汚さが映画ではいい感じのドラマになっていた。ああいう世界は自分が弱いとダメ。でも実際には弱い人が手を出す煌びやかな場所。でもね、今回はすっかり青春映画?になっていた。ロードムービー系ストリップの世界で1等取るぞ!みたいな。前作のような酸いも甘いも噛み分けるっていう奥深さが無かったね。十分面白かったし、前作よりもバカっぷりが増していたけれど、映画として面白いのはやっぱり前作かな?
出ていないマシュー・マコノヘーのイジリに愛がありましたね。あ、日本のオフィシャルで唯一紹介されていないスティーブン・“トゥイッチ”・ボスについて軽く。プロのダンサーです。「アメリカン・ダンスアイドル(So You Think You Can Dance)」というダンスのコンペティション番組で人気になった人。今ではダンス映画に良く出てます。『Stomp the Yard 2: Homecoming / ストンプ・ザ・ヤード2 (2010)』でも見れるよ。
それと、音楽は懐かしい!90年代の男性歌手&グループの宝庫!ジニュワイン、ジョデシィ、112、ディアンジェロ、R・ケリー... 90年代あの頃の私たちはエロかった!そして、ここ最近は恋愛映画におけるニュー・エディションの曲の映画アシスト率が素晴らしいが、バックストリート・ボーイズの曲のコメディ映画へのアシスト率が素晴らしすぎる!そしてこのシーンのお陰で、なんだかジョー・マンガニエロに惚れた。また愛おしいバカ発見...
(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)