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ウィリアム・グリーブス

俳優、そして監督として活躍したWilliam Greaves (ウィリアム・グリーブス)が8月25日に他界した。87歳だった。死因などは明らかになっていないが、グリーブスの名作ドキュメンタリー『Symbiopsychotaxiplasm: Take One / 日本未公開 (1968)』をDVD化したクライテリオン・コレクションのツイッターが明らかにした。

グリーブスは、ニューヨークのシティ大学でエンジニアを学んでいた時代に演劇に目覚め、中退して、シドニー・ポワチエハリー・ベラフォンテも活躍したアメリカン・ニグロ劇団に参加。シドニー・ポワチエもクレジット無しでエキストラとして映画初出演した『Sepia Cinderella / 日本未公開 (1947)』のエキストラで映画デビュー。次回作『Miracle in Harlem / 日本未公開 (1948)』では重要な役にて出演。40年代は着々と映画と舞台にて活躍。アクターズ・スタジオにも選ばれたが、「人種的ステレオタイプを卑下する白人のプロデューサー達に激怒していた。自分達で映画を作らなくては」と、制作側に回ることを決め、カナダに渡りカナダ国立映画制作庁に従事。そこではエディター、監督、脚本家として活躍。1963年頃にアメリカに戻り、ドキュメンタリー映画を撮るようになる。そして実験的なドキュメンタリー『Symbiopsychotaxiplasm: Take One / 日本未公開 (1968)』を制作。1974年にはモハメド・アリジョーフレイザーの1971年3月8日にニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行われた試合を追うドキュメンタリー『The Fighters / 日本未公開 (1971)』を制作。2005年には、スティーブ・ブシェミスティーブン・ソダーバーグの協力により、『Symbiopsychotaxiplasm: Take One』の35年ぶりの続編『Symbiopsychotaxiplasm: Take 2 1/2 / 日本未公開 (2005)』を完成させたのだった。

William Greaves, a Documentarian and Pioneering Journalist, Dies at 87

大好きな尊敬すべき映画人でした。しかも小さい頃にあのオスカー・ミショーに出会い、その姿を見ている人でもあったので、生き証人として黒人映画の歴史を語れる貴重な人物でもありました。『Symbiopsychotaxiplasm: Take One』は私をより高めてくれた大事な作品。安らかに。

しかもNYタイムスの記事を書いたのは、これまた私が尊敬する黒人コメディアンの歴史研究家メル・ワトキンス氏。