Cast >> Angela Davis, bell hooks, Cornel West, Marlon Riggs ...
Director >> Marlon Riggs
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> N/A 演出 >> 5 音楽 >> 4
"This is the place where I belong"
学者であり映画監督であり詩人でもありLGBT活動家でもあるマーロン・リッグスの遺作となるドキュメンタリー映画。
詩人でもあるマーロン・リッグス独特なリズムで語られるドキュメンタリー。黒人であるという事、同性愛者であるという事、エイズ患者である事... 死を迎えた今だからこそリッグスはそれらを思慮していく。今は全く(特にエンタテイメントで)居なくなったように感じるのだが、スパイク・リーに触発された熟考した学のある若い黒人の存在。アート感覚に優れ、そしてナチュラル志向でもある人々。歴史を重んじ、そしてリベラル。そんな映画が90年代初頭には溢れていて、近寄り難い雰囲気である。そんな雰囲気と心意気が感じあれるドキュメンタリーである。しかし彼等は時に一辺倒でもあった。自分が信じるものしか認めないという雰囲気がある。ここに出てくるコーネル・ウエスト、そしてベル・フックス...は、その代表でもある。しかしアンジェラ・デイビスが子供の頃を懐かしく回想したりするシーンは珍しくて楽しい。そして黒人の歴史や文化をガンボ(ごった煮スープ)に例えているのも面白い。ビル・T・ジョーンズの振り付けが楽しめるのも見もの。
90年初頭の秀作ドキュメンタリー。エイズになった男の最後のソウルサーチング。その男は独特なリズムでその詩を詠むのだ。
(6/17/14:DVDにて鑑賞)