Captain Phillips / キャプテン・フィリップス (2013) 1239本目
もうみなさん書いているネタですし、実際の事件の映画化ですし、詳しくは書きませんが... 面白かったよね。分かっている!結末も事件の事を知らなくたって想像は容易。でも...ハラハラドキドキしちゃう緊張感。タイトルになっているフィリップス船長じゃない人が、事実とは違う!と怒っているようだけど、まあアメリカ的にはこうなるよね&映画的にもこっちの方が面白いよねっていう風に上手く演出している。前々からソマリアの海賊たちが粗末なボートで海賊行為をしているのは知っていたけど、実際にはどうしてそんな事が出来るのか不思議でならなかった。なるほどーと思いますね。商業船とは言え、簡単にアメリカの船が落ちていくのがいいね。この辺の面白さは「Olympus Has Fallen / エンド・オブ・ホワイトハウス (2013)」と同じ。しかも一度はちゃんと守ったからこそ...の簡単に落ちる面白さ。
そして良い!と言えば、「ルックアットミー!ルックアットミー!アイム・ザ・キャプテン・なう!」ね。観終わったら、意味もなく真似したくなるシンプルでインパクトのある台詞。私が今小学生なら絶対にずっーーと真似していると思う。しかもガリガリなバーカッド・アブディが発するというインパクトね。バーカッド・アブディは、私にはセス・マクファーレンのアニメ「アメリカン・ダッド」に出てくる宇宙人ロジャー(参考写真)にしか見えないし、ガリガリで強そうではないんだけど、変な怖さがある人でしたね。切羽詰ってる感が素晴らしい。だけど、本当はいい奴かもしれなくて、救命艇に乗り移った時にフィリップ船長に「俺、身代金が手に入ったらアメリカに行く」とか言っちゃうのが良いですね。バーカッド・アブディは、英語に訛りがあるので演じられる役が決まってきちゃうと思いますが、持っている個性と素質が素晴らしいですね。演技だけではどうにもならない光るものを持っている。彼が演じられる役を与えられたら遺憾なく発揮するタイプ。今度はソマリアの猟師たちからの視点で、ソマリア海岸を荒らした外国漁船っていうのを描いて貰いたいねー。
思っていた以上に面白い映画ダナーと感心していたら、最後にフィリップ船長がアメリカ海軍の船で衛生女性チーフに手当てされていたが、その女性チーフにイライラー!!仕事なのは分かっているけれど、ずっーーーーとあの調子で質問していたので、イライラー!居るわー、ああいう人ー!!と思いながら余計にイライラ。ちなみにフィリップ船長が、海軍の人に着ておいてね。重要だよ!と言って渡されたあの黄色のTシャツは、海軍が体鍛えたりする時に着るTシャツ。NAVYの文字が夜の歩道でも光るようになっているのが特徴。この頃ってもう着ていたかな?と思って調べてみたら、2007年からなのでちょうど出回っていた頃ですね。しかしあの黄色のTシャツが、あのようにマークを外す為に目立つようにという意味もあるとは...この映画で知らされましたわ。ちなみにうちの夫はわざわざ映画館でこの映画を鑑賞している。そしてこの映画をフィリップ船長の英雄伝としてではなく、はたまたソマリア海賊を知るという事でもなく、アメリカ海軍の作戦の詳細が見たい!という事でわざわざ足を運んだ。マニア過ぎて...
(4.75点/5点満点中:5/30/14:DVDにて鑑賞)