ネルソン・マンデラ。映画でも幾度もその題材となったり、人々に語られたり、もしくは彼のポスターやポートレートがセットの一部として使われ、その存在感と意味をアピールしてきたアイコンである。
そのネルソン・マンデラが一回だけ本人ネルソン・マンデラではなく、アフリカの先生”役”として出演したのが、スパイク・リーの「Malcolm X / マルコムX (1992)」。ラストのニューヨークのハーレムの教室(ちなみにハーレムの先生役は名女優メアリー・アリス!)で少年・少女が「私がマルコムXだ!(I'm Malcolm X!)」と言いながら、アフリカのソウェトの教室にシフトし、同じくアフリカの少年・少女が「私がマルコムXだ!」と叫ぶ感動のシーンで、最後にネルソン・マンデラが出てくる。マルコムXのあの有名な演説「いかなる手段をとろうとも(By Any Means Necessary)」をネルソン・マンデラが途中まで朗読。そして「いかなる手段をとろうとも」の部分はマルコムの映像が使われている、あの最後の最後の感動シーンだ。
"We declare our right on this earth...to be a human being, to be respected as a human being, to be given the rights of a human being in this society, on this earth, in this day, which we intend to bring into existence by any means necessary.”
我々はこの地球上での人間であり、人として尊敬されること、人としてこの社会での権利を与えられる事の権利を主張する。我々はそれらを成立させるのだ、いかなる必要な手段を使っても。
Freedom! Amandla!!
Rest in Peace. Nelson Rolihlahla "Madiba" Mandela (18 July 1918 – 5 December 2013)