Cast >> Danny Glover, Erykah Badu, Harry Belafonte, Talib Kweli, Ahmir-Khalib Thompson, Angela Davis, Bobby Seale, Kathleen Cleaver, Stokely Carmichael ...
Director >> Goran Olsson
Writer >> Goran Olsson
Producer >> Annika Rogell, Story AB, Danny Glover
Genre >> Documentary
Country >> Sweden
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
Review >>
We got to fight the powers that be
スウェーデンのリポーター達が1967年から1975年にかけて、アメリカに渡り記録し続けた「ブラックパワー」の黒人革命の記録を紐解き、2010年に新たなインタビューを加えたドキュメンタリー作品。
キング牧師が否定し続けた「ブラック・パワー」という言葉は、皮肉にもキング牧師の精神が宿っていたSNCC(学生非暴力調整委員会)の議長だったストークリー・カーマイケルの口から放たれた時に、意味を持つようになった。このドキュメンタリーでの最初の頃のカーマイケルはキング牧師に傾倒していた事が伺える。このスウェーデンのリポーター達が記録した珍しい映像の数々は、その当時の多くの事を物語っている。中でも興味深いのが、カーマイケルの母にインタビューしていたが、隣で見ていたカーマイケルがマイクを取って、自ら母にインタビューするシーン。自分の母親から「黒人だからよ」という言葉を言わせたくて仕方ない姿が映し出されている。そしてインタビューが難しかった時期のアンジェラ・デイビスのインタビューも殺気だっていて、当時の緊張感が伺える。
時代毎に追っているので、分かりやすい。アメリカと日本のリポートだけでは見えなかった部分が多々あって、歴史学的にも非常に有益なドキュメンタリーである事は間違いない。
(1/9/12:DVDにて鑑賞)