Cast >> Freddie Highmore (Hally), Ving Rhames (Sam), Patrick Mofokeng (Willie) ...
Director >> Lonny Price
Writer >> Athol Fugard (play), Nicky Rebello (adapted for the screen by)
Producer >> Michael Auret, Zaheer Goodman-Bhyat, David Pupkewitz, Morris Ruskin
Genre >> Drama
Country >> South Africa
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
Boy Harold and the gentlemen
サム(ヴィング・レイムス)とウィリー(パトリック・モフォケン)は、カフェでの仕事に向かっていた。ウィリーは近々あるダンス大会の事で頭が一杯になっていた。カフェでは、オーナーの女性の夫が病院に居て、慌しく出掛けてしまった。そして雨が降り始め、オーナーの息子ハリー(フレディ・ハイモア)が学校から戻り、カフェに寄った。ハリーは父が学校で失態した為、学校で虐められる事もあったのだった。サムとウィリーはハリーにダンス大会の事を話し始めるのだった...
「ツォツィ」等もヒットさせた南アフリカを代表する劇作家アソル・フガードの劇作を映画化。アソル・フガードはアフリカーナとアイリッシュの間に生まれたが、南アフリカのアパルトヘイトや差別問題を鋭く描くのが上手い。今回はハリー(タイトルの主人ハロルドの愛称)という少年を通じて差別問題を描いている。今回もサムとウィリーが中々バスに乗れなかったり、手帳を携帯する煩わしさをサラリと描いている。そして学校では虐められているハリーが、自分が差別する側にいつの間に居た。幼い時にサムに遊んで貰った時に、凄く楽しかったのに、いつの間にかサムの姿が無かった。それをサムはずっと理解出来ずに居た。ハリーがサムに座っておくように言ったベンチは、「白人専用」だった事を幼いハリーは知る由もなかった。そして、その事実を知った時にハリーは少し大人に近づいていたのである。そして嫌いだった父の事を少し理解するようになった。
夢無くしては、我々の進むべき道が分からない。ハリーを大人にさせていくサムの台詞が詩的で美しい。
(12/25/11;DVDにて鑑賞)