はい、すっかりハマってますね。本も買っちゃったもん。相当ですよ。昔はこの映画がHBOで放送される度に見ていた位に好きです。でもちゃんと感想を書いていなかったので、久々にDVDを取り出して見てみました。でも、DVDで見るのは初めてかも?書いたようにいつもHBOで見てしまっていたので。最近になって「Red Tails / 日本未公開 (2012)」のお陰で、この映画のブルーレイまで発売されました。ブルーレイと言えば「Malcolm X / マルコムX (1992)」もアメリカでは今日からブルーレイが発売だぉ。1972年のオスカーにノミネートしたマルコムXのドキュメンタリーも収録しているらしい。欲しいなーと思って、うちのDVDを確認したら、特典映像はDVDの2枚組みのと同じだねー。ただブルーレイには写真集みたいのがついてる...と閑話休題。
こちらは「Red Tails / 日本未公開 (2012)」の序章のような感じ。でもジョージ・ルーカスは映画がヒットしたら序章を考えているようなので、こちらと被る事になるかもしれない。「レッド・テイルズ」はタスキーギ・エアメン達がいきなりイタリアにいる所から始まります。こちらは、志願者達がアラバマのタスキーギ大学に集められる所から始まります。もっと言えば、主人公のローレンス・フィッシュバーンが演じたハンニバル少年が小さい頃に飛行機を見て、興奮し憧れる所から始まるのです。ライト兄弟が飛行機で浮いた時から、アメリカの少年達の夢は空を飛ぶ事になった。それは黒人の少年達だって一緒。彼等もいつかは空を自由に飛んでみたかった。奴隷時代には人は自由に空を飛べたという黒人民話があるほどだ。現状の辛さからどれだけ自由に飛び去って行きたかった事か。という訳で、こちらの映画では割りと一人一人を丁寧に描いている。こちらでローレンス・フィッシュバーンが演じたハンニバルが「レッド・テイルズ」ではネイト・パーカーが演じたような役で、こちらでキューバ・グッティング・ジュニアが演じたビリーがデビット・オイェロウォが演じたジョーみたいな感じ。そういえば、それぞれニックネームがあるんですよね。フィッシュバーンが演じたハンニバルは故郷の「アイオワ」と呼ばれていた(ビバヒルのミネソタみたい)。グッティングのビリーは「Aトレイン」、ネイト・パーカーは「イージー」、オイェロウォのジョーは「ライトニング」。みんなカッコいいニックネームつけてるよね。アイオワ以外。でもタスキーギ・エアメンのキャラクターは両方の映画ともにフィクション。でも唯一存在しているのが、この映画に出てくるベンジャミン・O・デイビス・ジュニアです。アンドレ・ブラウハーが演じてます。ベンジャミン・O・デイビス・ジュニアの父親が黒人で最初の准将となった人物。ここでは彼自身も差別されていた事が描かれているのです。あとタスキーギ・エアメン達にとって分岐点となったのが、ルーズベルト大統領の夫人を乗せた事。こちらではそれもちゃんと描かれております。
にしても、戦闘シーンはやっぱり「レッド・テイルズ」の方が凄い。ルーカスが総力をかけただけある。こちらは昔の映像使っている感じでした。こちらの物語はやや感傷的になりがちである事は分かっているのですが、それでもやっぱり最後泣いちゃうんです。キューバ・グッティング・ジュニアがかなり泣かせてくれるのです。台詞とかも良い。黒人の脚本家パリス・クォールレスと小説家でもあるトレイ・エリスが参加してます。2人は「The Inkwell / ファンキー・サマー・ビーチ (1994)」にも参加してました。
是非両方共、ご覧くださいませ!
(4.75点/5点満点中:Unknown:テレビ放映にて鑑賞、1/21/12にDVDにて鑑賞)