今年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを獲得した映画。その他、多くの批評家からも大絶賛されている作品。まあ、気になるよね。実験的な作品で、起承転結のあるようなないような作品。多くの批評家から絶賛されている部分もあるけれど、逆にこの映画への評価が低い批評家も存在している。
心失ったショーン・ペン演じる大人の1950年代の自分の少年時代を回想しながら進んでいく。パパがブラット・ピットで、ママがジェシカ・チャステイン。実に淡々。パパが3人の息子にボクシング教えたりとか、ピアノ弾いたりとか、遊びに行った時に水事故が起きたりとか、引越しとか。全ての何気ない事が、大人になった今でも迷い、心失ってしまっているんです。
分かるんですが、私はイマイチはまりませんでした。どうせ実験的でコスモで自然ならサン・ラーの「Space Is the Place / スペース・イズ・ザ・プレイス (1974)」の方が大好きですな。確かに自然の映像はこっちの方が断然に綺麗。でもハマリきれませんでした。ナショナルジオグラフィックでも感動するよねと。私、アフリカ映画が好きな位に、ストーリーも重要なので、この物語を語ってくれない映画には疲れてしまいました。でも起承転結ない映画でも大好きです。私が世界一好きな映画は起承転結ないし。でも2時間ちょい、長いでしょ!
で、アメリカの有名な批評家の1人が、この映画の良さを分からない人はインテリジェンスに欠けるみたいな事書いてるんですよねー。はあ?ですよ。映画の意味分かるけど、私はこの映画とは結び付きませんでしたね。そんな私が一番人生を淡々と生きているのかもしれませんよ。疑問無いですもの。生きるのみ。悪くないけど、5点満点じゃないなって感じです。でもジェシカ・チャステインが凄い。「The Help / ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 (2011)」とは別人。暗いお母さんだわ。
イキロ!
(4点/5点満点中;12/21/11にDVDにて鑑賞)