Mooz-lum / 日本未公開 (2010) 880本目
店頭に並ぶかな?と思って待ったんだけど、並ばなかったのでアマゾンに注文。すぐに送ってくれたのに、全然届かず...2週間経ってアマゾンにまた連絡したらすぐにまた送ってくれた。結局最初の荷物は届かなかった... でもアマゾンのサービスに満足。JCペニーとトラブったばかりなので、余計に感謝。JCペニーはもうオンラインでは2度と買わない!という事で紆余曲折を経て見た作品。それもあってか?良かったですねー。
カシム・バシールという新進監督のインディペンデンス映画。名前からも察する事が出来るように彼はモスリムのアメリカ黒人。彼の半自伝的な作品との事。感想にも書いたけど、彼は地元のデトロイトでスパイク・リーをたまたま見つけ、その時に映画制作をしたいと話をしたら、スパイクは「とにかくいい脚本を書け」とアドバイスしたとの事。それから時を経て彼はこの作品を完成させている。スパイクのアドバイス通り、脚本が素晴らしい。スパイクの新人時代がそうだったように、このカシムもアメリカ社会に対して言いたい事を沢山持っている。それを全て台詞に託しているのが分かる。黒人社会という狭い所で、更にモスリムだからと学校でイジメられたりする。厳しい父にはそれが分からない。なぜなら父は自分でそれらを克服したからだ。しかし息子には選択肢は無かった。だったら..と、父は息子をモスリムの学校に入れる。それで問題は解決するだろうと言わんばかり。そして息子は大学生になって、ようやく父の元から離れ一人で生活するようになるが、父親から学校への手回しでルームメイトもモスリムだったりする。息子はそんな父に反発して、タリクというモスリム名を使わずにタリクのTで、Tと呼べと新しい友人達に言う。そしてやっとタリクが学生生活に慣れた頃にあの911が起きてしまうのです。
そしてこの映画を見た時にこの映画についてツイートしたら、メンションしてないのになぜかバシール監督本人から返事貰った。私はエヴァン・ロス(タリク役)とニア・ロング(タリクのママ役)とドリアン・ミシック(大学教授役)の演技が素晴らしかった!みたいな事を書いたら、バシール監督は「私の映画についてツイートありがとう。演技がこの映画をよくしてくれたと私も思うよ」と返事くれました。エエ人やね。ツイッターでは中々返事は貰えないけど、このバシール監督と「Legacy / 日本未公開 (2010)」のトーマス・イキミ監督は返事くれた。彼等は応援していくよ。私単純だから。でも本当にニア・ロングがこの映画ではいい演技を見せてくれてます。あとエヴァン・ロスはこういう役やらせたら最高だね。病人とかいじめられっ子とか弟分とか...若手ピカイチ!妹も可愛かった。学生から人気の教授を演じたドリアン・ミシックは素敵。ダニー・グローバー演じる学校の学部長と対立。ダニー・グローバーが台本読んで作品に参加するんだから、それなりにリベラルなメッセージがあるという事です!久々に熱いメッセージを見た。
(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)