Cast >> Jules Brown (Flick), Clarke Peters (Bishop Enoch), Spike Lee (Mookie), Nate Parker (Box), Toni Lysaith (Chazz), Tracy Camilla Johns (Mother Darling) ...
Director >> Spike Lee
Writer >> Spike Lee, James McBride
Producer >> Spike Lee
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント >> 3.75/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 3 Direct >> 4 Music >> 4
"We don't know what tomorrow holds. But we do know Who holds tomorrow"
フリック(ジュールス・ブラウン)は、母とアトランタで不自由なく暮らしていたが、夏休みの間、母の父で主教しているイノック(クラーク・ピータース)が住んでいるブルックリンのレッド・フックで生活する事になった。フリックは嫌々ながらも祖父の教会の手伝いをし、iPad2で撮影しながら、レッド・フックでひと夏を過ごすが...
スパイク・リー監督が極秘に進めていたプロジェクト。大々的に公開されずに、インディペンデンスの会社から限定公開された作品。スパイク・リーのメジャー会社で派手にゴスペル映画を多産しているタイラー・ペリーへのアンサー映画と言ってもいいかもしれない。教会とキリストを題材にした、スパイクにとっては珍しい作品である。なのでタイラー・ペリーみたいな安っぽいエンディングが待っているキリスト映画とは、一線を画する。13歳の少年が家族の愛とキリスト教との間で悩む。しかも途中からは信じられない想像を絶する告白が待っている。そしてもちろんスパイク・リー監督なので、少年のひと夏の経験を甘く描いた簡単な物ではない。しかし、途中までは映画の意図が散乱しているようだった。そして途中からは物凄く惹きつけられるが、最後の最後の意図が見えにくく弱い。
あの我々が大好きなスパイク・リー映画のキャラクターのムーキーとノラ・ダーリングの復活も、インディペンデンス公開で少し寂しい結果になってしまったが、それでもやっぱりさすがスパイク・リー!と思わせるだけのスパイクの怒りが漲っていて、それが映画のパワーになっている作品。
(12/29/12:DVDにて鑑賞)