イヤー・オブ・ザ・ロック。まだ3月だけど、そんな気がしてきた。この映画上映前の予告もザ・ロック様、ザ・ロック様...ザ・ロックの筋肉だらけのザ・ロック様祭。まるでザ・ロック様が主役でブルース・ウィリスが本人出演のような「G.I. Joe: Retaliation / G.I.ジョー バック2リベンジ (2012)」に、頭の感じと色の感じからヴィン・ディーゼルとザ・ロック様が区別がつかない「Fast & Furious 6 / 日本未公開 (2013)」まで。逆に「Pain and Gain / 日本未公開 (2013)」は?と思った。トイレ行ったから、もしかしたらその時に流れたかもね。という事で、ザ・ロック様祭。
いや、真面目に、ザ・ロック様が素敵でした。おふざけ一切なし!滅茶苦茶シリアスだった「Faster / ファースター 怒りの銃弾 (2010)」が、かなり面白かったので、これも期待していた。まだ40歳のザ・ロック様なのに、大学生位の子供がいる設定。まあ、20歳の時に作っていたら、ありえる設定だね。まあそんな事より、ザ・ロック様の貫禄がね、お父さんなんだよね。でもまだ息子には全然余裕で勝てるお父さん。パパな所もあるんだけど、この映画ではお父さんだね。ザ・ロック様が演じたのがジョン・マシューズという建築会社のオーナー。離婚歴ありの再婚。で、前の結婚の時の息子ジェイソンっていうのが居る。これが、今回の映画の発端となるドラ息子ね。このジェイソンが抜けている。親友から郵便を受け取って欲しいと頼まれる。その郵便の中身はドラッグ。分かっているのに、恐々と開けてしまう。そこには機器が付けられていて...それと同時にDEA(麻薬捜査官)達が入ってきて、ジェイソンすぐに捕まっちゃう。アホだよねー。受け取りのサインまでしちゃうし。まあ色々ある。司法取引なしなら10年の刑!取引したら2年...という。最初はジョンもジェイソンは頭を冷やすのに少しは刑務所でも...と思っていたが、刑務所でジェイソンが暴力振るわれているのもあって、父親心に火がついちゃうんですわ。あのシーンのザ・ロック様が素敵。
で、ジョンが経営している建築会社には、元囚人も多い。その中のダニエルは麻薬関係で捕まっていた事があるのを知ったジョンは、ダニエルに近づく。っていうか、映画だからその前にちゃんとダニエルとジョンのちょっとした出来事を描いている。このダニエル役をやった人も良かった。この映画では、ジョンとジェイソンという父親と息子の関係だけでなく、ダニエルとその息子を描いたのも上手かった。2人のお父さんが状況は違うけれど、息子を守るって姿が面白い。この映画、元の実話があるっていうのが凄いよね。
ベンジャミン・ブラットが悪役で登場。もうちょっと彼の出演が多くて、悪役も広げてあげていたら、もう最高だったと思う。もっと見たかったなー。マイケル・K・ウィリアムスもね。この映画、悪役が出番少ないんだよね。悪役の描き方があっさりしているから、完全には映画にのめり込めないんだよね。その分、スーザン・サランドンの出番が多い。あっ、バリー・ペッパーの髭が凄かった!
ザ・ロック様は凄いね!コメディも出来るし、シリアスも平気。しかも歌も上手いよね。ザ・ロック様最強説!!
(4点/5点満点中:3/5/13:劇場にて鑑賞)