これもやっと劇場に来たと思ったら、もう来月にはDVDで発売しちゃっていうんだから嫌になっちゃうよね。何かビビる大木ちゃん(でも大木が悪い!By松ちゃん)みたいな話し方になっちゃうよね。ニャロメ。
こういう感じ久々じゃない?と思いました。なんと言うか「The Best Man / ベストマン (1999)」とか「Love & Basketball / ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム (2000)」とか「Brown Sugar / ブラウン・シュガー (2002)」みたいな爽やかな恋愛モノよー。そういえば「ベストマン」辺りから凄く増えたんだけど、ここ最近は全く見てなかった気がする。何か久々ーと見ましたよ。これまた主演のポーラ・パットンとラズ・アロンソが爽やか!これでもか!って位にあっさり爽やかねー。でも2人共に見事にシンデレラと王子様。設定は逆なんだけど。素敵です。
監督はTVシリーズ「Girlfriends」とか「The Game」を当てたサリム・アキル。前にも書いたけど、妻のマーラ・ブロック・アキルとコンビ。大抵旦那さんの方が監督で奥様の方が脚本や制作を担当している。でもこの2人が当てた「Girlfriends」と「The Game」って、私的にはちょっと苦手であんまり見た事ないのよね。でも黒人の若い女の子には大人気。「The Game」は元々CWで放送していたんだけど、終了。しかしBETが権利を獲得して放送を再開。そのBETでの最初の放送が記録を破った程。でも私はあんまりなのよねー。私にはサッパリ過ぎちゃって...
しかーし、映画は面白かった。今までの爽やかなブラックムービーの恋愛映画とかのかき集めみたいな感じではあったけれど、冒頭のプロポーズのシーンから心奪われましたね。最高のプロポーズシーン。とある人がサプライズで出てきますよん。でも主演の2人が恋に落ちるまではアッサリ。この映画はやっぱり爽やか主演の2人の魅力と、後はベテラン勢の才能に頼る所が大きいですね。主役のママを演じたアンジェラ・バセットとロレッタ・ディヴァインは当たり前のように良い!あの2人の絡みは早く本家の「ため息つかせて」の続編が見たい!テリー・マクミランも早く書いちゃいなよ!って思う位。いやもう書き終えてるんだよねー。その2人が素晴らしいのはもはや当たり前!私はポーラ・パットンの父親役を演じたブライアン・ストークス・ミッチェルとヴァレリー・ぺティフォードに注目しました。2人共に舞台でも活躍するベテラン。叔母役のぺティフォードは最高でしたねー。あの歌を歌うシーンは素晴らしい!大笑いしました。
またタイラー・ペリーの影響も物凄く感じましたね。というのも牧師のT.D.ジェイクスが映画製作に関わっているのもある。台詞にも聖書の言葉が使われたりと、タイラーには負けないぜ!という牧師の意地が見られますね。そしてタイラー・ペリーが王道のエレクトリックスライドなら、こちらはキューピットシャッフル。
ちなみにタイトルの「ジャンピング・ザ・ブルーム」は黒人の結婚式で行われる儀式。花婿と花嫁が地面に置かれた箒(ブルーム)の上を飛ぶ。アフリカから伝わる儀式で、奴隷時代には結婚すら許されなかった奴隷同士の形ばかりの結婚式で行われたのがジャンピング・ザ・ブルーム。奴隷解放後には奴隷時代の慣習を捨てようと、この儀式は廃れた。しかし「Roots / ルーツ (1977)」で取り上げられて、またこの慣習が復活。この映画では上流階級生まれのポーラ・パットン演じる花嫁は飛びたくない!と駄々をこねるが、労働者階級のロレッタ・ディバイン演じる花婿のママは思い出もあって飛んで貰いたいと思っているのです。舞台がマーサズビニヤードだったりと階級や思想によっての違いを描いているんですが、あくまでもこの映画らしくその辺の事もアッサリとサッパリと描いております。まあこの位のサッパリ加減の方が今の若い子達は見るし聞くのかもしれませんね。私的には同じマーサズビニヤードが舞台で結婚が話しのメインになっている作品だったら、チャールズ・バーネットの「The Wedding / ビューティフル・ウェディング (1998)」が好きですねー。でもこちらも佳作です。結婚したくなるー!!!!ってしてるか...
(4.75点/5点満点中:劇場にて鑑賞)