先日は最初に映画化になった方を書きました。こちらは舞台の方でオリジナル。DVD買うなら、こちらを断然におススメします!というのも、いきなりオープニングからキャストが揃ってスタイリスティックスの「People Make the World Go Round」!を歌います。これが素晴らしい。というか、この舞台全体で曲が素晴らしいのです。そこからこの舞台は面白そうだと期待値が上がります。アカペラのゴスペルから、アース・ウィンド・アンド・ファイアーから、レニー・ウィリアムスまで!このキャストは映画版とは違って、シェリル・ペプシ・ライリー以外は日本で名前を知られた人は居ない。けど、凄いんだ。みんなこんなに歌えるんだーという位、歌える。こういう才能が埋もれているのも悲しいね。映画版ではバウワウが演じてたバイロンを演じたジェフリー・ルイスと、映画版ではなぜか消えていたキャラクターのドニーを演じたズリ・クレイグの2人は、クレイグルイスというコンビで歌っている。彼等が歌っているユーチューブの映像を見て、タイラー・ペリーはオーディションを受けて欲しいと連絡してきたそうだ。
タイラー・ペリーは舞台が映画化になると、割と設定から台詞から全て変えてしまいますが、今回は割と一緒。消えたキャラクターや増えたキャラクターもありますが、最初の部分なんて台詞まで一緒。でも舞台の設定の方が面白い。中盤のクライマックスであるお母さんシェリーのソロの部分は圧巻。これは残念ながら映画には無いシーンなので、是非映画を見ていて、まだ舞台のDVDを見ていない人にはチェックしてもらいたい。みなさんには全く関係ない事なんだけど...このお母さんのシェリー役を演じた女優さんが、うちの義母にそっくりでビックリした。この舞台はタイラーの母が亡くなった後に書いた作品。その心境がストレートに表現されている作品ですね。母への愛を感じます。スパイク・リーになんと言われようと、マディアを突き通す彼の気持ちも理解できた。マディアを続ける事は、母との約束だとの事。
この舞台の設定、意外とある話だったりしませんか?と言ううちの夫の家族も、夫の祖父母が自分の子供の子供、つまり孫を息子として育てたんですわ。それは実はお爺ちゃんが亡くなるまで、孫達は知らなかったんです。うちは割と大人なので、あんなにドラマにはなりませんでしたけどね。
昨日映画版のサブリナの台詞「バイローーーーーン」の言葉と写真をTumblrにアップしたら、割と反応があった。「爆笑。私のベイビーダディにも同じことして困惑させてやるわ!」なんてコメントも。やっぱりタイラーの映画は需要はあるんだわ。
タイラー・ペリーの真骨頂はやっぱり映画より、舞台です!
(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)