The T.A.M.I. Show / ビート・パレード (1964)
Cast >> The Barbarians, The Beach Boys, Chuck Berry, James Brown and The Famous Flames, Marvin Gaye & The Blossoms, Gerry & The Pacemakers, Lesley Gore Jan and Dean, Billy J. Kramer and The Dakotas, Smokey Robinson and The Miracles, The Rolling Stones, The Supremes
Director >> Steve Binder
Writer >> Steve Binder
Producer >> Bill Sargent
Genre >> Documentary
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
A Strong evidence
1964年ロサンジェルスのサンタモニカで行われたティーンの為のコンサートの映像。ジェームス・ブラウン、ザ・スプリームズ、マーヴィン・ゲイ、チャック・ベリー、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズ等が参加した。
凄い。その一言である。鮮明なモノクロ映像で60年代のティーンの熱狂が伝わってくる素晴らしいコンサート映像である。しかしまだ差別の雰囲気が色濃く残ってはいる。チャック・ベリーが「メイベリーン」を披露すれば、次に出てきた白人のバンドもなぜか同じ「メイベリーン」を披露する。今、元祖の本物の凄い演奏を聞いたばかりなのに... ふと同じ時期に活躍していたリトル・リチャードの自伝映画で同じような描写があった事を思い出し、ブルーになる。でもリチャードの映画同様に元祖の素晴らしさが上回っている断固たる証拠でもある。当時ティーンでこのコンサートを生で会場で見ていたジョン・ランディス監督の言葉が一番全てを上手く言い表していると思う。「あの時のジェームス・ブラウンが凄すぎなんだ。次に出たストーンズが可哀想な位さ。あの時みんなずっとJBを見ていたかったんだ」
当時はたんなるティーン向けのコンサート映像かもしれなかった。才能が差別に勝った瞬間。そんな証拠映像でもある。
(10/6/10:DVDにて鑑賞)