Trois 3: The Escort / 淫欲 (2004) (Video) 756本目
さて残念ながら続いてまいりましたエロサスペンスシリーズ「Trois」の最後となってしまいました... そしてこの最後だけがなぜか日本でもDVDとなって発売されてます。ところが、この最後だけが前作2作とはちょっと違う作品。監督がロブ・ハーディからシルヴァイン・ホワイトに変わってます。でもロブ・ハーディはプロデューサーとして参加してます。シルヴァイン・ホワイトはロブ・ハーディとウィル・パッカーが設立した制作会社「レインフォレスト・フィルム」制作のヒット作品で日本にも上陸した「Stomp the Yard / ストンプ・ザ・ヤード (2007)」の監督でもあります。レインフォレストは、つい先日全米で「Takers / テイカーズ (2010)」を興行成績1位を獲得してヒットさせましたね。そして映像的にはこの作品だけ突如として成長を見せているんです。でも物語的には前作の「Trois 2: Pandora's Box / 日本未公開 (2002)」が一番面白いかな。そして邦題は無茶苦茶エロいけど、この作品が一番エロくないかも。エロくは無いけど、かなりセクシーな映画ではありますね。路線がちょっと違う。この路線はレインフォレスト制作でビヨンセたんが主役の「Obsessed / オブセッション 歪んだ愛の果て (2009)」に引き継がれたのかも。
でもタイトルの「Trois」の3というのは上手く物語りに組み込まれていますね。セクシーな三角関係。主役のブライアン・ホワイトがこれまたカッコイイ。そりゃ、三角関係になるわよーという説得力があります。そのブライアンを三角関係にさせてしまうのが、パトリース・フィッシャーとリーガン・ゴメス=プレストン。この2人がこれまた全然違うタイプで最高なのです。パトリース・フィッシャー演じるカイリアはクラブのオーナーでかなり危険で妖艶な魅力のあるセクシーな女性。リーガン・ゴメス=プレストンが演じたリナはほっとけない守ってあげたくなるような可愛らしい女性。そしてブライアン・ホワイト演じるトレントは、カイリアに操られて売春していく訳です。トレント、凄いですよ、やりまくりです。でも最初はトレントも純粋でナイーブでした。いや、ナイーブだからこそ最後に...うふふ。
そしてこのシリーズの特徴でもあるラストの衝撃。この作品の最後も簡単には想像出来ない驚きが待ってました。ほぉー、凄い!最後まで私もすっかり騙されてました。
それにしてもレインフォレストは、純なブラックムービーを作ってる。黒人資本で全てをコントロール。芸術的にも社会的にも優れた作品ばかりを作ってる訳じゃないけれど、その映画作りは面白いかなー。私は「Lockdown / ロックダウン (2000)」と、やはりこのシリーズの2作目「Trois 2: Pandora's Box / 日本未公開 (2002)」が非常に好きです。ちなみに「ロックダウン」の監督が最新作の「Takers」の監督を務めてる。でも黒人監督じゃなくって白人監督。でも黒人の会社が制作でプロデューサーも黒人。面白い動きを見せてくれてる会社ですわ。注目です。
(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)