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Cry, the Beloved Country / 輝きの大地 (1995) 709本目

これはシドニー・ポワチエの本「This Life」を読んだ時に無性に観たくなった映画です。本当はシドニー・ポワチエが出ている「Cry, the Beloved Country / 泣け!愛する祖国よ (1951)」の方が観たかったのですが、こちらはDVDになっておらず... どうやらイギリスではDVDになっているらしい。仕方ないので、中古のビデオを買ってみた。届いたらまた。その前にこちらのジェームス・アール・ジョーンズが主演の1995年版を観ました。

なんとも劇的ですね。この映画の元となるアラン・ペイトンの原作が出版されたのが1948年。アパルトヘイト政策が制定された年。アラン・ペイトンはこの映画の舞台となったナタール出身。父がスコットランドから母がイギリスから移民してきた白人であるが、アパルトヘイト反対の活動家でもあった。が、この作品を書く前には南アフリカの少年感化院でスラムの不良少年達の改善に20年近くも努めていたとの事。他の国の感化院や刑務所を見学しに、ヨーロッパやアメリカを渡った時に書いたのがこの原作。原題のタイトルも素晴らしい。本が日本語に翻訳された時のタイトルは「叫べ、愛する国よ」でした。51年の映画は「泣け!愛する祖国よ」。原題が素晴らしいので、一番しっくりしているのが本のタイトル。でも51年のも中々。やっぱり「Cry」は泣けというより、叫べの方がしっくりくるかも。1951年版にも沢山の秘話がありますが、そちらは映画観た後にでもゆっくり。

ジェームス・アール・ジョーンズの説明を差し置いて、なぜアラン・ペイトンの説明をしたかと言うと、やっぱりこの映画はこの素晴らしい原作ありきなのです。原作が全てですね。だからこそ、俳優達も腕の見せ所でもあります。同じ地区で生活している2家族の運命がもつれ合っていく。人種は違うが同じ年頃の父と息子の関係によって、南アフリカの当時の様子が伝わってくる。ナタールの牧師で父を演じたのが、ジェームス・アール・ジョーンズ。名優中の名優。元々ジェームス・アール・ジョーンズの英語は独特ですが、今回はアフリカ訛りで挑んでました。でもちょっと泣き虫牧師さんでしたね。しかし初めて別の家族の父ジェームスと会った時の表情は凄い。ああなるだろうなーと思います。ここにも「Sarafina! / サラフィナ! (1992)」や最近では「Invictus / インビクタス/負けざる者たち (2009)」に出演していたレレティ・クマロが出演。若い女の子役。そして「Tsotsi / ツォツィ (2005)」や「Max and Mona / 日本未公開 (2004)」に出ていたジェリー・モフォケンも登場していた。この2人は南アフリカを代表する国際派俳優ですね。後はヨハネスブルクの牧師(ムジマング牧師でいいのかな?)を演じたヴジー・クネーネも良かった。彼が演じた役が1951年版でシドニー・ポワチエが演じております。ダレル・ルート監督はアフリカの壮大な大地を撮らせたら天下一品。今回もオープニングとラストが美しい。ラストの感動的なシーンをあのように雄大に撮ったのは正解。

この映画の撮影中にアパルトヘイトが終わりを告げた。何と言う偶然なんでしょうか...

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(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)