Cast >> Lawrence Hilton-Jacobs (Joseph Jackson), Angela Bassett (Katherine Jackson), Holly Robinson Peete (Diana Ross), Margaret Avery (Martha Scruse), Alex Burrall (Michael Jackson - aged 6-8), Jermaine Jackson II (Jermaine Jackson - aged 13-17), Bumper Robinson (Jackie Jackson - age 12-16), Floyd Roger Myers Jr. (Marlon Jackson - age 7-9), Monica Calhoun (Rebbie Jackson), Jason Weaver (Michael Jackson - aged 9-14), Angel Vargas (Tito Jackson), Terrence Howard (Jackie Jackson), Billy Dee Williams (Berry Gordy) ...
Director >> Karen Arthur
Writer >> Joyce Eliason
Producer >> Suzanne de Passe, Jermaine Jackson ...
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Celebration of Victory
ハンサムなジョセフ(ローレンス・ヒルトン=ジェイコブス)に声を掛けられて、高校生のキャサリン(アンジェラ・バセット)は恋に落ちた。2人は深い仲となり、キャサリンは子供を産んだ。ジョセフはボクサーになって有名になるのが夢だったが、インディアナのゲイリーで「ザ・ファルコンズ」というバンドを組んでギターを弾いていた。しかしそれも上手くいかず、子供も増えたので鉄鋼の仕事に戻った。ある日仕事を終えて家に帰ると大事なギターの弦が切れていた。次男のティトが練習をしていて壊したのだった。ジョセフは激怒したが、そこで自分の幼い子供達に音楽の才能がある事を知る...
この映画はジョセフとキャサリンが出会う所から始まっている。マイケル・ジャクソンの成功の歴史は良くも悪くもこの両親から始まっている事が分かる。またスザンヌ・ド・パッシーという物語にも登場してくる側近が関わっている為に、ジャクソン家の様子が上手く描写されている。特には家長であるジョセフの苦悩、そして罪が刻々と描かれている。自分の息子達が所属レーベルであるモータウンのベリー・ゴーディ・ジュニアに懐くことが理解出来ずに溝が出来て吐き出す台詞。そして天才マイケルの苦悩。幼い少年にとって成功よりも、父親が欲しかった。そしてマイケルが抱えるリードシンガーとしてのプレッシャー。それだけじゃなくて、歌う事が彼にとっての輝ける時だったという事実。ダイアナ・ロスのライブに飛び込んでマイクを離さない時に、ママのキャサリンの一言も良い。
そしてジョセフの楽天家ながらも厳しい性格を演じたローレンス・ヒルトン=ジェイコブスは上手く表現している。ただ、マイケルの青年期はモノマネになってしまっていたのが若干気になった。
父親の存在も含めてマイケルは「この勝利を祝おう」と観客に語りかけた。マイケルが抱えていた苦悩を考えると切なくなる。しかし、音楽を通してマイケル・ジャクソンという天才を知れた事は、我々にとっての勝利。彼の存在こそが勝利であり、それを祝いたい。
(Unknown:TVにて鑑賞、11/5/09:DVDにて鑑賞)