Cast >> Richard Pryor (Joe Braxton), Cicely Tyson (Vivian Perry), Angel Ramírez (Julio), Jimmy Hughes (Harold) ...
Director >> Oz Scott, Michael Schultz (uncredited)
Writer >> Lonne Elder III, Richard Pryor
Producer >> Richard Pryor, Roger L. Simon
Genre >> Comedy
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Turning Point
ジョー・ブラクストン(リチャード・プライヤー)は小さい頃からペテン師だった。今回は電化製品を騙し取ろうとしていたが捕まり、執行猶予で免れたが保護監察官のドナルド(ロバート・クリスチャン)の命令に従わなければなからなかった。ドナルドの恋人であるヴィヴィアン(シシリー・タイソン)が働いている特別学級が予算削除で閉校になり、子供達は行き場を失った。ヴィヴィアンの故郷であるワシントンで学校開きたいと思い、ドナルドに頼むがドナルドはブラクストンにおんぼろのバスを運転してワシントンまで子供とヴィヴィアンを連れていく事を命令したのだった...
この映画の製作中にリチャード・プライヤーは転機を迎える。撮影中にコカインのやり過ぎで自分に火をつけて自殺しようとしたのだ。そんな中、プライヤーにしてはいつになく軽快なタッチなコメディを作り上げているのは驚きでもある。しかもプライヤーが演じた男は子供や女性との出会いで更生していき、更には火事で両親を無くし、それ故に火をいつも起こす男の子に対しては人生の素晴らしさを説いている!これは悲劇が生んだコメディなのだ。こんなコメディをやってしまうのがやっぱり伝説の男リチャード・プライヤーなのである。
それだけでなく、しっかりと劇中に笑いを入れている。あのクー・クラックス・クランとの出会いのタイミングといい身体の動きといい表情といい最高である。さらにはクランにキスまでしてしまう。お腹がよじれるとはこの事。
これを機に数年後に出演した「スーパーマン3」では破格のギャラを手にする事になる。そしてこれを機に麻薬と火事の後遺症が彼の体を蝕んでいく。良くも悪くもリチャード・プライヤーの転機となった映画だ。
(1/4/09:DVDにて鑑賞)