Cast >> Richard Pryor (Jack Brown), Jackie Gleason (U.S. Bates), Ned Beatty (Mr. Morehouse), Scott Schwartz (Eric Bates), Teresa Ganzel (Fancy Bates) ...
Director >> Richard Donner
Writer >> Carol Sobieski, Francis Veber (film)
Producer >> Phil Feldman, Ray Stark
Genre >> Comedy
Country >> USA
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 2 Performance >> 5 Direct >> 3 Music >> 4
"What's the matter, I'm in the back!'
ジャック(リチャード・プライヤー)はライターだったが、地元の新聞社「The Bugle」は黒人記者を雇わないので、仕事が無く、家ももう少しで売りに出されてしまう所だった。ジャックは色々と仕事を探したがあてもなく、仕方なく「クリーニング・レディ」として、「The Bugle」のオーナーであるU.S・ベイツ(ジャッキー・グリーソン)の元で働く事になった。そこにベイツの息子エリックが1週間戻ってきて、ベイツのデバートで欲しい物は全て持ってきていいといわれ、エリックはたまたまそこに居たジャックを選び、家に持ってきてしまう...
コメディアンのナンバー1に幾度も選ばれているリチャード・プライヤーと、同じく喜劇俳優として伝説となっているジャッキー・グリーソンという夢のような組み合わせが実現したコメディ作品。
この映画が日本にやってきた時には、まだ10代そこそこだった私は爆笑し、リチャード・プライヤーが演じたジャックの表情に一喜一憂したのを覚えている。しかし今見てみると、色々と違った風に見えてくる。ベイツの部屋には南部の旗、そして未だに黒人がメイドとして使われている。ジャックもいわば、お金で買われた訳であり、現代的な奴隷である。その辺りを80年代らしく軽快に見せているかと言えば、そうでもない。リチャード・プライヤーの台詞はプライヤー・イズムが感じられたけれど、それが全てを払拭するかと言えばそうではなかった。結局は昔のマミーと同じく、白人の良いように手助けしただけであった。ジャックは記者として雇われるが、才能ではなく、借りである。残念な演出によって、ジャッキー・グリーソンも頑固な南部人にしか見えなかったのが非常に残念である。
無知ならそこそこ面白い作品。しかし事情が分かると、頭を掻くしかない映画。80年代でももっと上手い方法があったように思える。
(Unknown:ビデオにて鑑賞, 6/14/12:DVDにて再見)