Cast >> Kent Faulcon (William Boyals), Berlinda Tolbert (Emma Ayers), David Raibon (Duane Ayers) ...
Director >> Kyle Schickner
Writer >> Kyle Schickner
Producer >> Kyle Schickner, Alex Boling, Jon Finck
総合ポイント >> 3.75/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 3
Black bodies swinging in the southern breeze
バイユーの畔にある同性愛者達が集う飲み屋の近くで、ケルビンが殺された。しかし閉鎖的で差別的な地元の保安官は、捜査をすぐに止めた。ケルビンの幼い頃の親友で、今はニューヨークで弁護士として成功しているウィリアム(ケント・ファルコン)がルイジアナに戻ってきた。友人の死に疑問に思ったウィリアムはルイジアナに残って捜査をしていくが...
インディペンデンス系の同性愛がテーマの作品。監督も主演も誰もが知るという人達じゃない本格的なインディペンデンス映画だが、中々見ごたえがある。ただテーマもストーリーも中々興味深く面白いが、テンポが遅いので長く感じてしまう。また折角ルイジアナのバイユーが舞台なら、もうちょっと美しい神秘的な映像があっても良かったかな?とも思った。
しかし、同性愛と南部というメインテーマに、物語が意外性を秘めていて面白かった。同性愛者達への偏見、そして南部というイメージへの偏見。色々な偏見を面白い形で崩してくれている。
ビリー・ホリデイは1939年に「奇妙な果実」を人種差別を訴える形で歌い続けた。そして2000年を今日、別の形の「奇妙な果実」が南部の風...いや世界には揺らいでいる。
(11/08/08:DVDにて鑑賞)