Cast >> Alec Baldwin (Bobby DeLaughter), James Woods (Byron De La Beckwith), Virginia Madsen (Dixie DeLaughter), Whoopi Goldberg (Myrlie Evers), Susanna Thompson (Peggy Lloyd), Craig T. Nelson (Ed Peters), Lucas Black (Burt DeLaughter), William H. Macy (Charlie Crisco), Ben Bennett (Benny Bennett), Darrell Evers (Himself), Yolanda King (Reena Evers), James Van Evers (Himself), James Pickens Jr. (Medgar Evers), Brock Peters (Walter Williams), Bill Cobbs (Charlie Evers) ...
Director >> Rob Reiner
Writer >> Lewis Colick
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
The Constitution will be color blind
1963年、ジョン・F・ケネディが公民権についてアメリカ国民に語ったTV中継の後の深夜、ミシシッピーのNAACPのリーダーであるメドガー・エバースが自宅前にて後ろから撃たれ亡くなった。すぐにバイロン・デ・ラ・ベックウィズ(ジェームス・ウッズ)が逮捕されたが、前州知事等の力により、2度の裁判も無罪となった。それから20年以上たった1986年の地方検事を務めるボビー・デローター(アレック・ボールドウィン)の元にこの事件の再調査が命じられた。最初は戸惑うデローターだったが...
メドガー・エバース。キング牧師やマルコムXと同じレベルで語られてもおかしくない経歴を残した人物である。だが、彼らと同じように語られる事はあまりない。生前も苦労し、死後も苦労したのは彼くらいかもしれない。ミシシッピーという差別が蔓延っていた場所で戦い、命を落とした。残念ながらこの映画では、そのメドガーの功績を知る事が出来ない。しかし、デローターという人物を通じて、ミシシッピーの蔓延っていた酷い差別の歴史には触れる事が出来る。確かに感動的に作られている。デローターの私生活を台無しにしてまでも法と正義というのに固執した1人の男の物語として感動出来る。でも、先に書いたようにメドガーの功績や魅力に欠けていた為に、デローターのセンチメンタルな面しか見えてこなかった。また、エバース家が戦ったその歴史に少し触れ、胸が熱くなるが、やはり主役はデローター。30年以上戦ったエバース夫人と子供達の屈辱を台詞だけに表現したのが非常に残念である。
メドガー・エバースは戦った。生前も死後も。タイトルのゴーストは、差別と偏見であって、そのゴーストは今でも不気味に存在しているように思う。
(3/14/08:DVDにて鑑賞)