他の作品を先に見ているのですが、こちらを先に...
一言で言ってしまえば、面白い。本当に面白い。全国に何人のランボーファンが居るか分かりませんが、彼等の期待は絶対に裏切らない筈です。
というのも、ロッキーシリーズの最終章でもスタローンは証明してくれていたと思うのだけど、ファンが好きな自分のキャラクターの良さと面白さを、シルヴェスター・スタローンは十分に知り尽くしていると思う。さすがに4部作ともなると、ファンも色々な思いや期待があると思う。それが逆に最新作への不安ともなりうる。でも、ランボーはその期待に十分に応えてくれていると思った。
どのシリーズか忘れてしまったけれど、ランボーが泥に埋まっていて、目をカッと開いて相手を倒すシーンがあった。あの強烈ないい感じのB級さは無くなるのかなーとも思ったけど、それも全然期待通り。いや、今回はその上を行く面白さがあった。
今回はランボーがどんどんと巻き込まれていくのも面白い。その展開もあり得ないんだけど、ランボーならあり得る...みたいな。
スタローンの映画は毎回、台詞は少ないけれど、少々くさいながらも印象的な台詞が多い。「Live for nothing, Die for something」。ミリタリー出身のランボーらしい言葉。
うちの夫は無類のランボー好き。「HAPPY〜〜!」とあべこうじのようなテンションだった。帰ってきて、TVでスティーブン・セガールの戦争物の映画がやっていたけれど、それを見て「あんな素敵な映画を見せてくれたランボーに失礼になるので、俺はこの映画は見れない」とチャンネルを変えるほど、ランボーバカな男である。私はロッキーには思い入れが凄くあるけれど、ランボーに関しては夫ほどのランボーバカじゃない。それでもとっても感傷的になります。
一つだけ期待外れがあるとすれば、最後のスピーチである。ま、それは今回は最後という事で、ランボーも「俺にはもう何も言う事がない」というメッセージなのかもしれないけど...
確かに非合法なステロイド系の使用等の問題もあるけれど、そこまでして2つの自分の人気シリーズを終わらせた意味みたいのが何かスタローン自身にあったと思いたい。批評家よりもファンを大事にしたスタローンは、真のエンタテイナー。
(4.75点/5点満点中:劇場にて鑑賞)