- 作者: ジョエルローズ,キャサリンテクシエ,Joel Rose,Catherine Texier,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
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「わるりん、たまには恋愛小説も読んだらどうよ?」っていう声が聞こえたとか、聞こえてないとか... いやー、私の学生時代から、やっぱり日は経ってるのですね... 当時はまだ駆け出しだった作家が、今じゃ有名になっている人も多いです。
この中で一番気に入ったのが「カリスタ」を書いたトレイ・エリス。って名前だけじゃ、ピーんときませんでしたよ。彼は後に映画脚本家としても活躍し、あのマティ・リッチの「Inkwell」も彼が書いた作品。でも映画の作品に納得がいかなかったトレイ・エリスは、偽名を使ってます。
なぜ彼の作品が気に入ったかというと、新進系の作家という事でみなさん一癖も二癖もある。一筋縄ではいかないような作品が多い中、トレイ・エリスのは率直でありのままという感じに好感が持てました。癖は無いけど個性はある...そんな作品でした。白人女性を好きになる黒人男性の物語。見事にタイミングを失っていく男。これが非常に面白かったです。トレイ・エリスのサイトを見つけた。ブログも面白い。それによると、今コロンビア大の教鞭に立って、様々な留学生を相手にしているらしい。その中に日本人も居るらしい。く、羨ましいぜ。コロンビアに入れる頭は無い。
後、韓国女性と白人男性の恋を描いた「イエロー・ローズ」も中々。
ま、人の個性が様々なように、人の恋愛の形も様々ですね。その個性と個性がぶつかり合っても、どこかで上手くお互い譲ったり助け合ったりして形にしていくのが恋愛ですよね。