丁度リトル・ロック・ナインが50周年を迎えた時にHBOで放送が開始。
でも尽く録画に失敗。調べていたら割りと早くにDVDが発売するのが決まっていたので、面倒なのでDVD発売まで待ってました。
素晴らしいドキュメンタリーでした。本当に「今」に焦点が当てられていて、あの時に9人が頑張った成果はどうなのか?ですよね。残念ながら同じ高校には通っては居るけれど、教室と括りで真っ二つに人種で分裂している。同じ校内に2つの別の学校が存在しているようでした。
黒人の生徒4人をメインにカメラは追っていきます。1人はお金持ち坊ちゃんで生徒会長、1人は13歳で妊娠・出産した女子生徒、お母さんと喧嘩して家を追い出されたボクサーを目指す男子生徒、家は貧乏で進学組に入っている女子生徒。4人それぞれ環境は違うけれど、全員が勉強したいと思ってるんですよね。でも、ボクサー目指している子だけは、出席率も悪く成績も悪い。分かっては居るんだけど、中々やらない。
市の仕事に関わる人が、市庁にあるリトル・ロック・ナインの銅像を見て言った言葉が凄く印象的。
「こうやって見ると彼等もただの子供だったんだよね」
彼等が成し遂げた事はあまりにも偉大だったので、彼等が子供だって事すら忘れられていた気がする。
そこで、今回の主役の1人でもあるリトル・ロック・ナインの1人であるミニージーン・ブラウンの当時の姿が出てくる。カメラとマイクを向けられて大人ぽく答えているのだけど、間違えてしまって9人がみんなで子供ぽく笑うシーン。ハッとしましたね。
また学校内で生徒同士が話し合うシーンが結構多くて興味深いです。割りとみんなフランクに語ってます。
リトル・ロック・ナインの歴史記念館みたいな所には、ミニージーンの娘さんが勤めていて、彼女がツアーガイドとして案内してくれるらしい。素敵ですよね。カッコいい母の背中を見て育ったからこそかもしれないです。
なんでだろう?地元の人のインタビュー聞いてると何か懐かしい感じがする。
(5点満点:DVDにて鑑賞)