「ジョージ・ブッシュ」のアタマの中身
「宗教」をキーワードにジョージ・W・ブッシュを分析。面白かったです。私でも分かるような面白くて分かり易い説明。確かに、アメリカって宗教...「キリスト」を切り離しては語れない部分が多いですよね。映画とかでもそう。映画の感想を書くときに壁にぶつかるのが、このキリスト教徒たちの世界観。日本の映画評論家は割りとこの辺を無視して興味ないようですが、実はそれが1番大事だったりするんですよね。
タイミングよく?昨夜見ていた「The Simpsons」では、娘のリサが自分の教会に嫌気を差し、色々とソウルサーチングした後に出会ったのが、リチャード・ギアが通っている仏教。リサがこれを機会に、仏教徒に改宗するエピソード。シンプソンらしく、中々シニカルな物語になっていた。
話しを戻すと... ジョージ・W・ブッシュのアタマの中と、イスラム原理主義者はあまり変わらないのではないか?との事。中々面白い。中々終わらないのは、似たもの同士がぶつかり合っているのだろうか?
ラストでは、キング牧師の「I have a dream」の演説を取り上げている。そして、今キング牧師のような超越的「見えない国家」を代表するようなカリスマのある人物が必要....との事。出版は2003年なので、ブッシュ再選の前に書かれた本。アメリカは、アメリカを変えられると信じていると結んでいるが、残念ながら、今その変化している様子は伺えない。むしろ、この本に書かれている超保守派の悪い部分の世界観に向かっているのではないか?とも思えてしまった。