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In Remembrance of Martin / 日本未公開 (1986) (TV) 1379本目

まだまだキング牧師続きますよ。あと2本見れば落ち着くと思う。でもそのうちの1本が手に入るかなーという状況です。NETFLIXで返さない奴が居る!んもう!!

1983年にキング牧師の祝日制定に大統領がサインし、1986年から1月の第3月曜日が祝日となった。その第一回の1986年の映像が沢山詰まっているドキュメンタリー。PBSが制作。

このキング牧師の日制定には15年費やした。始まりはミシガンの政治家ジョン・コイヤーズが1968年にキング牧師が暗殺された直後にアメリ連邦議会に提唱。キング牧師の誕生日を祝日に!という事だった。キング牧師の未亡人コレッタ・スコット・キングも、キング牧師の日制定に精魂を尽くす。しかし実現までは難しかった。1973年にイリノイ州が「キング牧師の日」を制定。全米で初。コンヤーズは諦めなかった。1980年にスティービー・ワンダーキング牧師の誕生日を歌った「ハッピー・バースデイ」を発表。再び、キング牧師の日制定への勢いを得た。コンヤーズとシャーリー・チザムにより、再びアメリ連邦議会に提出。6万人の署名も集まるほどで、歴史的な数となった。やっと1983年に通り、1986年から開始された。というここまでの流れはこのドキュメンタリーでは描かれておりません。1回目の盛大なお祝いの映像が沢山流れます。キング牧師のお墓で行われた式典には、副大統領だったジョージ・H・W・ブッシュも出席している様子など。キング牧師の母校の一つであるモアハウス大学のグリークラブの素晴らしい歌声やドラム演奏も見もの。そしてこの作品では、「マーティンの思い出」というタイトル通り、キング牧師の側近や家族や友人らが思い出を語っている。モアハウスの同級生が集まって思い出を語る場面などは貴重だ。まああとはアンドリュー・ヤングとかジョン・ルイスなどのいつものメンバーが語っております。でもこの手の作品になぜかあんまり出てこないジュリアン・ボンドが出ていた!元SNCCのメンバーで、後にNAACPの代表となった人物。ボンドはキング牧師の事を「素晴らしい先生だった!」と語っていた。

アトランタの小学生だと思われる、まだ10歳にもなっていない子供たちがキング・センターを訪れる映像があった。小学生の頃から遠足でキング・センターに行けるなんて、心底羨ましい!だからだよね、アトランタ出身のアウトキャストのビック・ボーイがファンから「アトランタのキング(王様は?)」と聞かれ、「もちろんキング牧師!」と答えていたのは!!もう色んな意味で(キングとキングかけたとか)上手い答えだったので、座布団10枚をビックボーイに持っていきたかったです。

ちなみにこの映画で使われた映像は『King: A Filmed Record... Montgomery To Memphis / 日本未公開 (1970)』のを使用しているとの事。キング牧師の最後の誕生日の場面とか飛行機で饒舌に話しているのがそうですね。他の映像が滅茶苦茶80年代!って感じでした。上手く説明できないけど、見るとああと分かってもらえる筈。

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(3.75点/5点満点中:6/25/15:DVDにて鑑賞)