You make me hate basketball.

何年か前に日本に帰った時の飛行機内で久々にガッツリと再見した『Space Jam / スペース・ジャム (1996)』がとても面白く感じたことを覚えている。マイケル・ジョーダンが...と言う理由もあるかもだけど、ルーニー・テューンズのしっちゃかめっちゃかな感じとジョーダンのスター性が意外にも合っていて楽しい時間はあっという間に感じた。20年も経ったのに面白さは普遍的だった。アニメと実写の融合、マイケル・ジョーダンというスターとアニメの人気者の融合、そして有名人たちの本人カメオなど、時代を作った第一人者という理由もあっただろう。今回は、そのマイケル・ジョーダンの後継者とも言われているNBAスター、レブロン・ジェームズ主演でリブート。監督は、当初『An Oversimplification of Her Beauty / あまりにも単純化しすぎた彼女の美 (2012)』のテレンス・ナンスで決まっていたが途中で離れ、その後に宙ぶらりんな感じではあったが、『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』のライアン・クーグラー監督が製作者に就任。徐々にプロジェクトが進み、『The Best Man / ベストマン (1999)』のマルコム・D・リーが監督に。今回も前回同様にNBAから多数スターがカメオ出演。
1998年オハイオ州アクロン、レブロン・ジェームズ(レブロン・ジェームズ)は、試合を決める最後のシュートを決められず負けた。時は経て、レブロンは高校卒業後に鳴り物入りでNBAに入団し、MVPにも輝き、そしてトレードでロサンジェルス・レイカーズに所属していた。レブロンは2人の息子ダリウス(シーエア・J・ライト)とドミニク(セドリック・ジョー)に自分のようにバスケットボールをやるように言っていたが、ドミニクはビデオゲーム制作をしたかった。そんな時にレブロンは映画製作の件でワーナーブラザーズに呼ばれ、息子2人を連れて訪れ、新しいAIワーナー3000を紹介されるが...
20年前はアニメの世界だったのに今回はAIの世界。リブートなので「今」を反映していて、それは上手いし面白い。『Devil in a Blue Dress / 青いドレスの女 (1995)』で悪役を演じていたドン・チードル。チードルが上手過ぎで嫉妬し、いつかは自分も悪役を演じたいと願い、ようやくつかんだ悪役『Training Day / トレーニング デイ (2001)』でオスカーを獲得したのがデンゼル・ワシントンだ。それほどまでにドン・チードルの悪役は魅力がある。このようなコメディでもだ。色々なワーナー映画のネタを散りばめていたり、前作同様にNBA選手のカメオがいたりするが、華々しさはそこまでだ。やはりリブートにはオリジナルのような時代が変っても楽しめるような普遍的な面白さや目新しさはない。
悪くはない。悪くはないが、これがカルトになるだけの愛されポイントもなかったのは確か。マイケル・ジョーダンのは、慣れていない棒ぷりも愛おしく感じたのだが、レブロンも棒ながらこなれ感がある。セリフもこなれ感で上手く作り過ぎていて残らずにすっと抜けていくのだ。
(3.25点/5点満点中)
Space Jam: A New Legacy / スペース・プレイヤーズ (2021)