ジャッキー・チェン63歳。それでもジャッキー、やっぱりジャッキー!『The Foreigner』
ジャッキー・チェン、世界中の人々を幸せにする名前。人を喜ばす為に体を傷つけても限界に挑む男。物凄くカッコいい事をしているのに、そんなそぶりも見せずに3枚目、いや2枚目半的な感じで笑わせてくれるのもその人気の一つ。そんなジャッキーが笑わない映画。この映画の予告編が出回った頃には、「あのジャッキーがリーアム・ニーソンっている!」と話題になった。共演者は、ピアース・ブロスナン。って、007とジャッキー・チェンがイギリスで出会ったぁ〜(ウルルン)。ジャッキーにとっては『キャノンボール』のロジャー・ムーア以来の2度目。
チャイニーズレストランをロンドンで営んでいるクゥワン(ジャッキー)。娘ファン(ケイティ・リューング)の学校が終わり、車でお迎え。ファンが友人と待ち合わせているというデパートに送って行った。しかし、空いた路駐スペースが乱暴に何者かに入られたので、クゥワンはその車に追突してしまう。その瞬間、ファンが入って行ったデパートが大爆発してしまう... IRAの一味が犯行声明を出した。しかし、警察は捜査しているというが、一向に何も進展しない。クゥワンは事件追求の為にアイルランドのテロ対策の官僚リアーム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)を追い詰めていくが...
と、まんまリアーム・ニーソンってるでしょ?真面目なジャッキーも良いっすよ。何ていうか、私にとってジャッキーは永遠のアラフォー。でも流石に最近はちょっとだけ老けたかな?とも思っている。でも顔のシワが今回の場合は熟練を感じさせ、そして哀愁をも醸し出すいい感じのシワになっていて、「あ、ジャッキーってこういう表情もするんだね」と思った感じです。海外では、リアーム・ニーソンってると言われてますが、私にはビートたけしぽいなとも思った。最近の『アウトレイジ』系のね。肩が真ん丸で下がっている感じが、あの世代のオジサマたちの哀愁を漂わせているというかね。あんな感じ。殺気もね、凄くある。でも、動きはいつものジャッキー。林の中でのシーンは面白い。流石。確認するけど、ジャッキー63歳だよ。この映画のジャッキーの凄さは、やっと年相応の役を演じながら、アクションはやっぱり全然年相応じゃないキレキレさがあるっていう所。彼の役柄がそうさせている(詳しくは書かないけれど)。『プロジェクトA』かと思ったシーンあり(ナンツテー)。
まあ唯一、残念なのが、あと10分程多くジャッキーのアクションがもうちょっと観たかったというのと、ピアース・ブロスナンのアクションも観たかった!という事かな。やっぱりジャッキー幾つになっても凄い!
The Foreigner / 日本未公開 (2017)(4点:おまけ)
http://www.imdb.com/title/tt1615160/