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Frankie & Alice / フランキー&アリス (2010) 1271本目

ハリ・ベリーちゃんの最新作。というか、ナーラちゃんを出産後の復帰作なんだけど、なぜか中々公開されず... そんなナーラちゃんも今や6歳!メイシオ君という弟まで出来た。アメリカでは去年のオスカーシーズンに、ハリちゃんをママでもオスカーに!という事で限定公開されましたが、ノミネーションすらされませんでした... なんだかそれだけ書いちゃうと、残念な作品ですよね。いやいや、面白かったですよ!ハリちゃん、ママになっても女優魂炸裂!

1957年、ジョージア州サヴァンナ。車の中で激しく息をする女性。警官らしき人々が「大丈夫ですか?」と声を掛けている。時は過ぎ、1978年のロサンジェルス。クラブのケージの中でゴーゴーダンスを踊る女性フランキー(ハリ・ベリー)。ケージに群がる男性たちを上手く挑発し魅了していく。仲間の女性がフランキーから新聞を借りていた。返す時に、クロスワードを全部解いている事を知らせられる。しかしフランキーには覚えがなく、筆跡も自分のものではなかった。そして仲間達と出かけて、そこで一緒に働くDJの男と家路についた。男といい感じになった所で、突然フランキーに異変が起きる。その男を人種的差別語で罵るのだった。走り出して逃げるフランキー。道路の真ん中に崩れ落ち、警察に連れていかれた。警察は精神病の病院に連れていき、フランキーはそこでオズワルド医師(ステラン・スカルスガルド)に出会う。オズワルドは解離性同一性障害ではないかと感づくが...

実際の話を元に作られている。役名などは変えられているようだが、ハリちゃんは実際にその女性とも会ったらしい。その女性は、フランキーとアリスと名前は無いがオズ医師が天才少女のために天才という「ジーニアス」と名づけた3人の女性の人格が、フランキーの体には宿っていた。フランキーは普通の女性、アリスは黒人に憎悪を感じている差別的な白人女性、ジーニアスはIQも滅茶苦茶高い天才少女。何かのキューで人格が入れ替わってしまうのだ。なので、ハリちゃんは1人3役状態。それに対して批評家たちは「こんなに出来ますよっていう、演技のショーケース状態で面白くない」と... オスカー狙ったのに玉砕!いやー、ママになっても半乳出来るハリちゃんは偉いでしょ!守りなんかに入らない。脱いでこそ、ハリ!(はい、←ここ名言)『Monster's Ball / チョコレート (2001)』は脱いだからこそのオスカー。何よ、今更って感じよ、批評家たち。誰もが脱げばいいってもんじゃない、ハリだから脱げ!という事です。なにもヌードが見たいとかそんな事を言っているのではない。ハリはね、女を見せてこその女優だと常々思っているだけなのです。脱いでいいのは、ハリ。脱いではダメなのが、ポーラ・パットン

と脱ぐハリを力説したけれど、この映画では脱いでいる訳じゃないのであしからず。そして半乳が見所でもありません。私がこの物語の好きな所は、上手く人種差別を混ぜた所ですね。上でも書いたように1950年代の南部の人種問題が取り入れられている。50年代には超えられなかった人種の壁。フランキーという女性は、ある悲劇によってその壁を心に閉じ込めている。全ては黒い肌に生まれた為に。トラウマとなった事が、彼女が解離性同一性障害を患った原因。その原因を突き止めていく医師。その2人の関係も面白い。ステラン・スカルスガルドも渋すぎでいい。その医師がどんどんと突き止めていくフランキーの悲劇があまりにも悲しくて、切なくて... アリスという名前の由来は泣いちゃいます。ハリちゃんは、こういう女の悲劇を演じさせると最高ですね。女見せてますから... という事ですよ!

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(4.5点/5点満点中:8/25/14:DVDにて鑑賞)