Cast >> Anita Hill
Director >> Freida Lee Mock
Writer >> Freida Lee Mock
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント 4点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> N/A 演出 >> 4 音楽 >> N/A
"the whole truth, and nothing but the truth"
アニタ・ヒル、35歳。当時彼女はオクラホマ大学の法学部の教授だった。そんな彼女が、誰もが記憶に残る告発をした。クラレンス・トーマスからの執拗なセクシャルハラスメント被害を訴えたのだった。トーマスはブッシュ(シニア)からの任命を受け、最高裁判の判事となる直前であった。そして当時はまだセクシャルハラスメントという事自体が問題にもなっていなかった。あれから20年、アニタ・ヒルが当時を語る。
セクシャルハラスメント。今では誰もが知る言葉。しかしこの問題は無くなってはいない。仕事を失うまではいかなくても、言葉のハラスメントは女性なら大なり小なり被害者である。男性はそんな事ないと言うかもしれないし、男性でもその被害になる事はあるが、やはり女性の方が被害者になる事は圧倒的に多いのが事実だ。我慢して忘れるしかなかった。しかしアニタ・ヒルは10年の歳月を要したが、そこに訴えるという選択肢を付け足した。当時日本のマスコミからは余り詳細が伝わってこなかったが、彼女がどれだけ苦悩したのか分かる。元々法のプロで、秀才だった彼女でも苦労したのがこの告発。上院議員による公聴会では、執拗なまでに思い出したくない過去をわざと何度もリピートさせる議員達。性的な部分ばかりがクローズアップされ、被害者である彼女が攻撃された。
あの時彼女がした事。法の「真実を話す力」を信じていただけだった。
(6/30/14:DVDにて鑑賞)