90年代のブラックムービーの黄金時代の幕開けとなったのが、若干23歳でジョン・シングルトンが制作した『Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)』だ。その作品でギャングの道を選び、それが原因で大事な弟を失うというドウボーイ役を演じたのが、まだラッパーだったアイス・キューブ。何しろ、ジョン・シングルトンがアイス・キューブが以前に書いた(実際にラップをしているのはイージーE)同タイトルのラップを聴いて、ドウボーイはアイス・キューブに!と密かに決めて脚本を書いていた。しかし、俳優の道を重んじていなかったアイス・キューブは最初のオーディションで大失敗。しかし急遽設けた次の日の修復オーディションでは、心を入れ替えて見事合格。アイス・キューブはこの映画でのこの演技が認められて、俳優としての道も確実なものとした。
そのアイス・キューブがインタビューで「ボーインズ・ザ・フッドの続編は?」と聞かれ、「もちろん考えるさ!いい脚本とアイデアが伴っていたら、確実にオープンにしておくさ!面白いコンセプトだな。もちろん開けておくさ!」と非常に肯定的な考えを明らかにしている。
ちなみにアイス・キューブが進めている自身のグループ「N.W.A」の自伝映画『Straight Outta Compton』の監督にジョン・シングルトンの名前が挙がった事もあるが、それは実現せずに、ジョン・シングルトンはトゥパック・シャクールの自伝映画『Tupac』の監督に選ばれている。
EXCLUSIVE: Ice Cube Says He Is Willing To Do "Boyz N The Hood" Sequel - AllHipHop.com