Murder, somebody wrote?
今さっき、CNNのアンダーソン・クーパーのスクープで観た。黒人男性アルフレッド・ライトが死んでいた。まあ日常的にある事かもしれない。でもその男性の死体は、テキサス州のジャスパー近くの茂みで発見された。私はもちろんすぐにあれを思い出した。テレビ映画にもなった「Jasper, Texas / 日本未公開 (2003) (TV)」である。そのテキサス州ジャスパーにて1998年にジェームス・バード・ジュニアがクー・クラックス・クランに属していた3人組みに無残に殺された事件を描いた作品である。一緒にニュースを見ていた夫も「またジャスパーか!」と嘆いた。夫にもこの事件の記憶があるのかもしれないというか、私が前に話したのを覚えていたのだろう。映画は、黒人の市長さん(ルー・ゴセット・ジュニア)と事件を捜査していた保安官(ジョン・ヴォイド...ゴールデン・グローブおめ!)が連携・協力してジャスパーという小さな町を平和に保ちながら、見事に事件を解決していく....というドラマだった(実際にそうだった)。
しかし今回の事件は上の映画とは全く違っている。アルフレッドの死体は家族が茂みの中で発見した。なぜなら警察や保安官は早々に捜査を打ち切ったので、家族や友人等が自力で3週間かけて探したのだった。そのアルフレッドの死体はパンツだけはいており、服は脱がされていた。そして片耳がもぎれていて無くて、シャープな傷跡の数々、片一方の靴下は脱げていたが、なぜか靴は両足履いていた。明らかに何かあった形跡があった。死体解剖の結果はコカインとアルコールの両方が検出され、アルフレッドの正式な死因はオーバードーズ(摂取過多)だった。アルフレッドの外傷は、動物によるものとされた。しかし近辺に住む人々は、この辺で動物にやられたとするなら、あのようなナイフで付けられたようなシャープな傷跡ではなくて、骨までいかれ肉は残らないだろうという事だった。
アルフレッドは28歳。理学療法士をしていた。殺害されたときも仕事着のスクラブを着ていた。歌が得意で「アメリカン・アイドル」を目指した事もあり、高校ではフットボールの選手。現在は妻と3人の子供が居る。アルフレッドが居なくなった日は、一つ目のアポイントメントを終え、次のアポイントメントの場所に行く途中に乗っていたトラックが故障し、ガソリンスタンド兼コンビニに立ち寄り、そこから電話をし、妻が来るのを待っている所だった。妻が到着した時には、もうアルフレッドの姿は無かった。そしてそこの店員にCNNはインタビューを求めたが、なぜか拒否している。アルフレッドのスクラブなどはその近辺で発見されている。
アルフレッドの妻によれば、麻薬なんかに手を出す人ではなく、第一仕事中にそんなコカイン等の強烈なドラックに手を出す訳がないと話している。
死体の状態といい、死体解剖といい、何かおかしいのは確かである。
家族は司法省や公民権運動団体、そしてFBIに捜査のやり直しの支援を求めている。そして事件を捜査をした保安官のトム・マドックスとテキサス・レンジャーのダニー・ヤングへの捜査を求めている。
今日放送したCNNのアンダーソン・クーパーでも、明日もこの事件について別のセグメントを放送予定である。
CNNの報道と、下の記事を参考に書きました。
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Autopsy Rules Alfred Wright's Death an Accidental Overdose
A Missing Man, Race, and Old Familiar Wounds in Jasper, Texas
http://www.12newsnow.com/story/24065948/body-of-missing-man-found