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Violet & Daisy / 天使の処刑人 バイオレット&デイジー (2013) 1176本目

主演の2人の名前を見ると、なぜ私がこの映画を??ですよね。正直、その主演の2人の女の子は知らなかった。監督・脚本・制作が、ジェフリー・フレッチャーなんですよ。「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」の脚本で、黒人で初のアカデミー賞脚本賞を獲得したのが、ジェフリー・フレッチャーです。その彼の次回作では、いきなり初監督!という凄いチャンスが巡ってきました。アカデミー賞取ると、違うよね、やっぱり。で、彼が書いたのが、白人のティーンの女の子が主役のバイオレンス・ドラマ。というか、「プレシャス」は元の原作があるので、脚色。こちらはフレッチャーのオリジナル!という訳です。

タイトルにもなっているバイオレットとデイジーは、ティーンの女の子で、プロの殺し屋。バイオレットの方がこの道の先輩で、ナンバー8。デイジーはナンバー9。2人は好きなアイドル、バービー・サンデーのコンサートが中止になって、やる気を失っていた。雑誌を見ていたら、そのバービー・サンデーが可愛いドレスを着ていた。2人はそのドレスが欲しいので、別の仕事を請け負う事になる。簡単な仕事な筈だった。オヤジを家で待って殺せばいいだけ。いつものように、出かける2人。しかし、そこにオヤジは居なかった。仕方なくソファーで待つ2人。いつの間にか寝ていた。帰ってきたオヤジ(ジェームス・ギャンドルフィーニ)は、その2人を見かけても驚きもせず、寝ている2人に毛布を掛けたのだった... そこから2人の計画が全て狂っていってしまう...

ティーンのバイオレンス・ドラマという事で、あまり評価はよくないらしい。やりたい事は分かるわーって。私は好きですけどね。特にジェームス・ギャンドルフィーニが!!これを見るとね、やっぱり凄い俳優だったよねって思わせてくれます。あの貫禄はさすが。とは言え、今回はお父さんとしての優しさも満載。クッキーの所、滅茶苦茶可愛いオヤジだったもの!!その魅力が、デイジーを変えていくんです。デイジーを演じたシアーシャ・ローナンも可愛いね。バイオレットを演じたアレクシス・ブレデルも違う可愛さがある。まあその可愛さの裏側にある残虐さがこの映画の要。悪ーーーーいオジサン達を簡単に仕留めていく、可愛い女の子達。シュガー&スパイス... あ、2人だけど「パワーパフ・ガールズ」みたいなんだわ!

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(4.25点/5点満点中:11/26/13:DVDにて鑑賞)