マディアおばさんも、何作目か分からない位に増えてきた。毎年2本ペースで映画を作っているタイラー・ペリー。しかもTVシリーズも2本抱えている。前とは違って、興行成績で毎回初登場1位!とはいかなくなってしまったけれど、コンスタントに利益を得ているのは凄い。普通なら褒めてあげるべきアイデアの宝庫。でもやっぱり最近はパターン化してきて、アイデアも枯渇かなーとは思った。それでもタイラー・ペリーの映画好きな人は、本当に好きよねって、生息地を変えてから特に思い知らされます。
今回はマディアおばさんが、ニューヨークのウォール街でCFOに就いていた富裕層の白人一家を面倒みてしまうというストーリー。ユージン・レヴィが出演。ユージン・レヴィって私が映画見始めた頃から居たけど、全然変わらないよね。「スプラッシュ」とか懐かしい。コメディ映画の名サイドキック。その若奥さんを演じるのが、デニス・リチャーズ。あのチャーリー・シーンの元奥さんである。しかも、エンディングでそのチャーリー・シーンが撮影スタジオに訪れているのが見れる。デニス・リチャーズとは繋がってたのねーと、ちょっと驚く。色々あったよねー。
まあそのユージン・レヴィとデニス・リチャーズの家族があっさりとマディアによって変えられちゃうんですよねー。えー、そんなに簡単に?と思うほどに、コロっと変わります。もう一ひねり、いやもう一癖あってもいいかなーと思う。余りにもあっさりしているから、説得力がないね。そして、マスターPの息子ロメオが出演しているけれど、ハッキリ言って空気。トム・アーノルドがこれまたいつもにも増して、意地汚い男を演じている。ちょっとしか出てこないけど、ああいう役やらせるとさすがの安定感。
今回は初めてマディアがアトランタを飛び出して、ニューヨークに行っている。前にも書いたけど、タイラー・ペリーのニューヨークの描写って、観光客の写真並に単純。
まあ、今回出た中でマディアおばさんが変えてあげなきゃいけないのは、チャーリー・シーンだと思いますけどね... 次回あったり?まさかね。
(3点/5点満点:12/3/12:DVDにて鑑賞)